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アクティブラーニングは学生が主役

アクティブラーニング

国際学部の竹澤伸一教授による「アクティブラーニング」コラム第1回。近年教育業界で注目されているアクティブラーニングの先駆者として、本学でも積極的に授業に導入しています。

アクティブラーニングの5箇条」を、もう一度復習しましょう。

  1. 「学生の発言」のあらゆる場面を正当に評価する。
  2. 決して「言わせっぱなし」にはしない。
  3. 「答えは1つではない」ことを理解させる。
  4. 「予習レポート」を大事にする。
  5. 学生同士、「いつの間にか仲良し」になってもらう。

この5箇条は、すべての授業でアクティブラーニングを仕掛ける私の備忘録であり、絶対遵守事項なのです。なぜなら授業と言われるものすべてにおいて、「学生が主役」だからです。私は大学においては、「授業」を決して「講義」とは呼びません。「講義」即ち「レクチャー」は、教師の持てる知識を垂れ流すものだととらえています。名商大に赴任する前に、約30年間千葉県の公立中学校で「授業」を仕掛けてきた私には、まるで「上から目線」の「講義」など、恐れ多くてできません。教材を媒介(仲立ち)にして、同じ目線で学生と対話し、学生同士の対話へと発展させる「授業」こそ、「主役としての学生」が力量を向上させる道なのです。「学生を主役」にさせるには、「学生の実態」を知らなくてはなりません。中学校教師としての私は、「生徒の実態」をつかむために多くの試みをしてきました。そのノウハウが、今、名商大で活きています。この「授業」に対して学生が「何を求めているのか」「何を知りたがっているのか」把握するのです。全14回の「授業」の1回目で。さらに「学生個々の力量」も同時に把握するのです。これができれば、アクティブラーニングは半分成功したようなものです。学生個々の「興味把握」と「力量把握」です。この過程を経ないと、「授業」が上滑りになり、学生に何も響きません。

アクティブラーニング失敗事例ハンドブック