教員 & 研究

Faculty & Research

ケースメソッド

Case Method

  1. TOP
  2. 教員 & 研究
  3. ケースメソッド
  4. アクティブラーニングは学生が主役〜その13〜

アクティブラーニングは学生が主役〜その13〜

国際学部の竹澤伸一教授による「アクティブラーニング」コラム第13回。竹澤先生は学習の楽しさを共有する授業に取り組みながら、貴重な学びの時間に真剣に向き合い、学生の自己実現に向けて身につけるべく能力を養っています。

   


アクティブラーニングは学生が主役

前回、「ES(エントリーシート)の3箇条」について書きました。原稿がホームページに公開されたと思ったら、懐かしい人から数件のお便りをいただきました。恩師あり、教え子あり。読んでくださっているのです。感謝です。そして「・・・」と伏せ字にしたところは、すべて正解でした。比較的新しい読者の方々はいかがだったでしょうか?よろしければ以下のアドレスにコメントをお寄せください。他の回についてでも結構です。あるいは「アクティブラーニング」全般に関するご質問でも大歓迎です。「takezawa@nucba.ac.jp」ご一緒に勉強させてください。


さて皆さま。人の話を聞く時、「メモ」をとっていますか?「授業」もまず「人の話を聞く」から始まりますよね。教師だったり、他の受講者だったり。今、多くの大学は試験が終わり、休みというより次に向けた胎動期に入っていると思います。私は日々研究室で学生と面談しています。助言の種類は様々です。そこであることに改めて気づかされました。ある学生は私の「助言」を、たぶん最大もらさず手帳に書き付けています。思い出すと「授業」中も、私が必ず配布するプリントの余白や裏に、克明に「メモ」を焼き付けていました。だからこの学生は成績がいい。別のある学生は面談でも「授業」でも、極めてレスポンスはいい。でも、彼の右(左)手が動いているのを、ほぼ見たことがない。成績は・・。

昔の文筆家は、よく枕元に「メモ」用紙を置いていたとか。私のスマホの「メモ」欄は300件を超えています。家族にさえ見せたことがない日記は、ん百冊を超えています。小さなサイズのノートに不定期に書き綴って40年余。「メモ」の取り方で人生決まると思いませんか? 文章なんて「メモ」の延長です。「メモ」を欠かさないから語彙が豊富になります。「気になった」あるいは「気に入った」語句やフレーズは、私は即座に書き取っています。「読む」ことは「書く」ことの必要条件ですが、「読む」だけでは「書ける」ようになりません。「メモの蓄積」が肝心。「メモ」から無限の宇宙が生まれます。  
ESの「自己PR」の対象は主に大学4年間の活動。自分の活動(必ずしも活躍でなくて良い)歴を「メモ」に残しましょう。「活動歴」には当然「授業」中も入ります。「発言できたか、できなかったか。」「なぜ発言を躊躇したか。」「理解できたことは何で、何が理解できなかったか。」誰にも見せない「メモ」を残すのです。「メモ」なら「恥ずかしいこと」でも何でも書ける。「主役」になるための「玉手箱」が「メモ」なのです。