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極めよう、ブランディング思考

ヴィトン、エルメス、グッチ・・、誰でも知っているブランド名です。ザラ、ユニクロ、ジーユー・・、ステータスは違いますが、これらも立派なブランドとして定着しています。ブランドがブランドとして認知されるには、綿密な経営戦略が必要です。しかも定着するまでに持っていくには、ブランドを育て続ける「ブランディング思考」が不可欠です。いったんできあがって人気を博したブランドでも、ブランディング思考で常に自らを育て続けないと、すぐに陳腐化してしまい、顧客に飽きられ捨てられてしまうのです。



映画やドラマのシリーズ物を思い浮かべてください。連作を続けると、観客動員数や視聴率は確実に目減りします。そこでテコ入れのために小細工をする。この小細工は、一層客離れにつながることが多いです。大胆に新機軸を導入する。場合によっては、定着したブランドイメージをあえて破壊する。ここまでして「ブランディング思考」を継続すれば、何十年も生き残るブランドに到達することができるのです。
アクティブラーニングのケーススタディでも同じです。企業経営の中で日々起こっている経営者の意思決定を追体験しているのですから、経営者のブランディング思考を批判的に吟味しなければなりません。発想を転換して経営に新機軸を導入しているかどうか、現状に甘んじたり、過去の成功体験に固執していないかどうか、批判的に吟味する必要があります。この吟味という作業が、学習者自身のブランディング思考を鍛えるのです。平たく言えば、「自分だったらこう考える」という思考の独自性を生むのです。
ケーススタディへの参加者に、事前に提示されるケースブックに掲げられているアサインメント(課題)に対しても、ブランディング思考によって批判的に吟味することをお奨めします。「討論すべきところはそこではなく、ここでしょう。」との提案。すでにいくつかのケーススタディで始まっています。