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暗記した内容を忘れてしまう理由

アクティブラーニング,定着率

アクティブラーニングで学ぶ上で重要なこと、それは自発的に勉強をしようという姿勢です。何かを知ろうとする「探究型の学び」がアクティブラーニングに繋がります。勉強のできる子は学ぶことに興味を持ち、学んだことを現実の社会と結びつけることで楽しさを見出します。そのため、勉強に対して苦手意識や苦痛を感じることはありません。日常生活で様々なことを経験する中で、面白さや楽しさを発見しながら学んでいるのです。対して勉強を苦手と感じている子には、言われるがまま勉強をするけれども、なかなか身につかないという子が多いかもしれません。日常生活と学習が結びつかなければ理解がしにくく、ただ暗記するだけになってしまいます。そのような状態では、たとえ机に向かって長時間勉強をしたとしてもなかなか身につかず、テストが終わると忘れてしまい、再度必要なときにはもう一度覚え直さないといけません。

勉強には日常生活に関することがたくさんあります。ですから、勉強と日常を別物とするのではなく、日常から探求する習慣をつけることが自発的な学びに繋がるのです。では、この探求する習慣をつけるためにはどうすればいいのでしょうか?それは日常生活や家庭の中にヒントがあります。モノの見方を少し変えるみると、意識を変化させることができます。例えば、「家から駅に行くまでにいくつ信号をわたるのかな?」とか「季節の変わり目の自動販売機では冷たい飲み物と暖かい飲み物の比率はどれくらいかな?」などのYes or Noで答えられないクイズをするのです。テレビや新聞などの話題でも構いません。観察したり、追求する習慣を身につけることが大事なのです。つまり、これらの日常的な習慣により、「情報収集→分析→結論」という学びの力を培うことができるのです。また、このようなことを家庭内で親子でディスカッションしてみると、家族のコミュニケーションも増え、アクティブラーニングを家庭内で実践することにもなり、頭の回転も良くなります。そして、これを継続することで分析する習慣も身につけることができ、知らないうちにアクティブラーニングで自発的に学ぶ姿勢を身につけ、自らの知識や力になっていくのです。