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期待できる新入社員

新入社員,期待

現在、名古屋キャンパス都心型コースで学んでいる学生も、数年後には多くが新入社員なります。しかし、今までとはかなりタイプの違った新入社員に育つことでしょう。この「タイプの違い」とは何でしょうか?それは、入社時に既に「経営者の視点」が育っているかどうかということです。都心型コースの学生は常に、企業経営に欠かせない意思決定の絡むケーススタディを繰り返しています。講義で直接取り扱うケースも含め、おそらく1000件前後のケース教材に目を晒すことになります。これは通常の商学部や経営学部の学部生にはあり得ない質と量です。その学びに加え学生たちは卒業時に、自分オリジナルのケースを創り上げます。まさに経営者になりきる疑似体験を積んだ上で入社していくのです。


けれども実際に就業していない分、「経営者としての目」はまだまだ甘いと思われます。切羽詰まった資金繰りに苦労することも無ければ、社運を賭ける重大な経営判断を迫られることもありません。ケーススタディは、いわばシミュレーションの世界です。しかし積み重ねは人を造ります。日々の経営判断の連鎖によって「経営者としての目」が育っていきます。すでに「経営者の視点」を備えたフレッシュマンたちは、狭い視野に捕われることなく、大局観を持った企画書を上げることを日常とするでしょう。
帝王学という伝承領域があります。昔日の王家や財閥等が、一子相伝のように部下の統制術や経営術を守り伝えたものです。封建的な要素もあり、その内容はすべて肯定できるわけではありませんが、一種のリーダーシップ論であることは間違いありません。リーダーとして承認されるための幅広い知識・経験・作法などが含まれ、全人的教育に通じるものでもあります。「経営者の視点」を育てることは、ある意味、若い感性に帝王学のエッセンスを施すことにもなるのではないでしょうか。