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大学4年間の集大成「ケースライティング」とは?

名古屋キャンパス「都心型コース」では、アクティブラーニングの集大成として、卒業までにケースライティングを行います。
 
ケースライティングとは、ある企業やプロジェクトを取り上げて、主人公が直面するジレンマや課題を客観的に描写し、その課題に対する主体的なアプローチを考察します。実際の授業(ケーススタディ)で使用されるケースを作成することをいいます。
ケースの作成は、研究に基づき主観で書き進める論文とは異なり、各企業で現実に起こった事例や企業や経営者が直面する課題を取り上げ客観的に書き進めます。都心型コースの学生は、2年間かけてこの「ケースライティング」に取り組みます。

都心型コースでは4年間のアクティブラーニングを通じ、様々な企業のケースを学び、経営者の追体験をします。その学びの中で、学生は課題を発見し、分析・解決する能力を身につけます。また、ディスカッションを活発に行うことによって、様々な視点からの課題解決策を考えることができるようになります。広い視野を持ち柔軟な思考力を身につけた上で、興味のある分野から企業やプロジェクトを一つ選定し、ケースを作成していきます。

ケースライティングに必要なこと


ケースライティングを書き上げるのに必要なのは、課題を深く追求し、シチュエーションの分析や課題の解決方法を見出すことです。また、ケースライティングを達成することで、ビジネスの現場において必要な実践力が身につきます。

ケースライティングにより学生が完成させる「ケース」は、ケーススタディの授業で用いられることも目的となっています。そのためケース作成にあたって、経営者などの意思決定者の視点や、分析をするにあたり必要な判断材料などの、議論することを目的とした情報を盛り込むことが必要となります。その上でケースライティングに挑戦し、第三者的な視点で企業の研究を進めることで、課題発見や問題提訴、マネジメント能力を身につけることができるようになっています。

3年次よりセミナーに所属


ケースライティングを書き上げるために3年次からセミナーに所属します。学生たちはそれぞれが関心のあるテーマを専門とする教員のもと、都心型コースの卒業課題である「ケースライティング」の指導を受けます。

3年次には、指導を受ける教員を選び、研究計画書を作成します。3年次中にケースを書き始めますので、途中経過を発表するタイミングもあります。そして、4年次には、完成したケースを提出するため、セミナー教員の指導のもとケースを書き上げます。最終のケースライティングを提出した後には、ケースライティング発表会があり、所属セミナー以外の学生のケースも知ることができます。

セミナーは常にケースを書くためだけに行われるわけではありません。学生が知見を広め様々な企業に関心を持つよう、教員は企業への見学を設定したり、専門分野に関するゲストスピーカーをお呼びしたりと趣向を凝らしています。また、ケースの質を高めるために優秀なケースを選定して表彰ならびに記念品を贈呈するケースアウォードという制度もあります。ケースライティングは、都心型コースならではの特徴ともいえます。