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アクティブラーニングで学ぶ温暖化対策の国際交渉

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

関根豪政先生による地球環境論では、温暖化対策の国際交渉のロールプレイをアクティブラーニングで行いました。学生たちは4~5人ごとに日本、アメリカ、中国、インド、ツバルなど19の国と、議事進行をする議長団の計20グループに分かれます。それぞれが担当する国の交渉官となり、異なる条件の下、交渉がスタートしました。


模擬国際交渉を体験して得られたこと


今回の講義では、いつも先生に行っていただいている進行役も学生たちが挑戦しました。
まずは削減目標を決めるために、何年の排出量を基準にするかというところから始めました。どの国もなるべく削減目標が低く設定できるよう、それぞれの自国の事情を他国にアピールします。今回割りふられた国の中には国の規模が小さいため自助努力だけではなんともならず、他国の協力がなければ国自体が滅びてしまう国もあります。学生たちはその国の背景を知ると、必死で他国に対し訴えかけている姿が印象的でした。どの国からも自分たちの国の状況を優先した主張が発表されますが、議長団が中間点を探りながら会議は進行していきます。どの国も温暖化対策をしなければならないという思いは同じはずですが、なかなかうまく交渉は進まず、温暖化対策の困難性を肌で感じました。

議長団は中立の立場で各国間の主張をまとめることに苦労していましたが、アクティブラーニングの基本である「参加者中心」という点を普段の講義以上に感じられました。どこか他人事のように捉えていた環境問題が国際的に大きな関心であることや、他国のことも考えられるようになったのは大きな収穫ではないでしょうか。アクティブラーニングで模擬国際交渉を行ったことにより、リーダーシップ、理解力、洞察力、判断力も鍛えることができました。