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アクティブラーニングで学ぶ事業再生戦略

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

植田統先生による事業再生戦略では、経営不振に陥っている企業が再建のためにどのような戦略をとっていくべきか、実際の企業を題材に学修します。

今回は日産自動車をテーマとして扱いました。
バブル崩壊後、経営が悪化し続け、倒産の危機に瀕していた状況をどう立て直すか、当時の外部環境・内部環境を分析し、いかなる戦略がとられたのかアクティブラーニングによって議論・考察を行いました。


経営戦略の基礎、SWOT分析 


日産自動車は、1970年代初期には国内市場シェアで第2位の地位を確立し、Be-1やCIMA、スカイラインなど数多くのヒットを生み出していました。

しかし、プラザ合意による円の急騰、バブル崩壊後の深刻な不況の影響を受け経営は大きな打撃を受けました。
その後、自動車業界の競争は激化し、1997年には国内市場シェアにおいてホンダに抜かれ、多額の負債を抱えるという状況に陥ってしまいます。
打開策としてルノーと提携を行い、ルノーCEO カルロス・ゴーンの経営改革により、奇跡的な再建を果たしました。

経営戦略の基礎であるSWOT分析を行い、最適な戦略を立てるための方法を学生たちは学びます。
「強みとして、特定分野において世界に誇る技術力を持ちながらも、巨額の負債のために、新技術開発やモデルチェンジを行うことができず、状況を打開できなかったところが問題であったと思います。」
「弱みは、当時は企業内組織間に壁があり、自分の部署の視点でしか問題を捉えられていなかったことです。」

今回のケーススタディを通じ、企業の強み・弱み、市場の機会・脅威を分析し、それらを組み合わせて戦略を考える視点を学生たちは身につけました。

植田先生からも「グループディスカッションを通して、事前課題レポートを上回る戦略を出そうとする様子が見られる」とお言葉があったように、学生たちは活発に意見交換を行い、最善の戦略を模索していました。