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アクティブラーニングで学ぶトヨタとホンダのビジネスモデル

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

都心型コースではTermごとに1、2年生合同で週末講義が4日間開講されます。Term3の週末講義である小山龍介先生のビジネスモデルデザインでは、ビジネスモデル・キャンバスを用いながら、アクティブラーニングで企業のビジネスモデル(=事業戦略や収益構造)を把握し、課題を見つけていきます。
今回は自動車メーカーのトヨタ、ホンダの2社をケースにビジネスモデル・キャンバスを作成しました。


ビジネスモデルを「見える化」


ビジネスモデル・キャンバスとは、企業の組織活動を

  1. CS(顧客)
  2. VP(価値提案)
  3. CH(チャネル)
  4. CR(顧客との関係)
  5. R$(収益の流れ)
  6. KR(リソース)
  7. KA(主要活動)
  8. KP(パートナー)
  9. C$(コスト構造)

の9つの要素に分類し、それぞれがどのように関わり合っているかを描き出す手法です。キーワードを項目に当てはめていくことで、複雑な組織活動を目で見て簡潔に把握することが可能となります。
学生たちはトヨタとホンダそれぞれの会社の強みを各項目に当てはめ、ビジネスモデル・キャンバスを作成しました。例えば今回のケースでは、1.CSは「社員」「高額所得者」、2.VPは「サポートの充実」というようなキーワードが挙げられます。ビジネスモデルを「見える化」することによって項目のつながりが見え、様々な考察が発表されました。

「トヨタには一般大衆向けのトヨタと高額所得者向けのレクサスがあるように、マルチブランドで価値提案がされていて、ライフステージが変わるごとにトヨタで車を買い替えることがリピーターにつながっているね」
「ホンダはNシリーズがヒットしたことで、小型車における安全性が証明され、この安全性は研究開発が支えています」

学生たちは図にすることでビジネスモデルの把握がしやすくなったことを体感したようでした。今回の講義ではビジネスモデル・キャンバスの活用方法をアクティブラーニングで学びました。事業を成り立たせ、継続させるためにはビジネスモデルが欠かせません。事業を構造的に捉え、新しい事業領域に挑戦するための視野を、次週に続く講義でも身につけていきます。