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アクティブラーニングで学ぶ事業承継

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

「MBAキャリアデザイン」は企業の第一線で働く本学ビジネススクール修了生(MBAホルダー)から、働くことや人生、キャリアについて改めて考えることを目的に開講されている、名古屋キャンパス都心型コース独自のプログラムです。

今回は、株式会社ぷちてんぐより、代表取締役社長 小柳彩子さんを講師としてお招きしました。

長期間存続している職業とはどのようなものなのか、また事業承継において大切なことは何かアクティブラーニングを通して考えました。


配置薬(置き薬)販売業、今後も存続できる?


講師の小柳さんが家業の配置薬販売業を継いだ時、会計管理や給与体系、顧客情報管理などについての明確な基準・規則がなく、整備すべき点が数多く存在しました。
さらに家業を法人化した後も、経営理念や行動方針が社員間で共有されず、会社組織としてのまとまりがない時期が続きました。

薬品販売業界としても、法律改正により、一般用医薬品がインターネット販売されるなど、大きな環境の変化が生じています。

会社を発展・存続させていくために事業承継で大切なことは何か、また配置薬販売業は今後発展していけるのか、学生たちは議論しました。
「インターネット販売の普及や、24時間営業のドラッグストアの存在、医療技術の進歩などにより、配置薬販売業が発展していくことは難しいのではないでしょうか。」
「しかし、今後高齢化が進んでいくことを考えると発展の可能性はあります。地域密着型の対応や顧客との信頼関係を活かして、健康セミナーなどを開催するといいと思います。」
「インターネットやSNSを活用し、配置薬がメインで扱う和漢薬の有効性を若い人たちにも広めていけば良いのではないでしょうか。」

学生たちは、人々のニーズを正確に把握して時代の変化に柔軟に対応し、機械では代替できないという視点から、様々な案を考えました。
また事業承継のポイントを考えることで、会社が大切にする核のようなものを考えるきっかけになりました。