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第12回海外インターン 『参加者の声』 第5弾 〜ベトナムで日本の社会人マナーを学ぶ&体調不良に!〜

国旗

ベトナム

商学部マーケティング学科3年 出口陽一さん 

近年、東西回廊という国際幹線道路が建設されており物と人の動き共に良好な国ベトナム。日本はODAの支援国の中でも最大の支援を行っており、各地の空港や橋の建設に費用面のみならず、多くの人を派遣し、近代化に貢献しています。そんな日本が期待を持って見つめる国ベトナムで、製造業を経験してきた商学部マーケティング学科3年の出口陽一さん。慣れない環境で四苦八苦しているさなか、不運なことに体調不良に見舞われてしまいます。いくつかの失敗とそれによる発見からどのような学びを得たのでしょうか。


最初は希望の職種に就けずにがっかりした


マーケティングを専攻しており、将来はそれを活かした仕事に就きたいと考えていたため、商品の企画開発に携われるインターンシップ先を選択しました。ところが希望は叶わず製造業になり、正直がっかりしました。実は父親が製造業に就いているので仕事の内容はおおよそわかっていました。インターンシップ先が製造業に決まった話をしてみると「製造業は大変だよ」と一言。少し不安になりました。

完璧<スピード感

インターンシップ先はバイクの部品やコピー機の一部分などを扱う工場を経営する日系企業でした。「品質、倉庫、技術、製造」と呼ばれる4部署があり、その全ての部署を経験させていただきました。中でも技術の部署が一番面白かったです。金型を作るために鉄に大型のドリルで穴を空ける作業は特に印象的でした。倉庫の部署は荷造りの作業の他、段ボール箱を運ぶ作業がありましたが、なぜか体力がないと認定されてしまい運ぶのは空き箱ばかりでした(笑)。品質の部署では顕微鏡を使ってmm単位で製品の不備がないかを確認する繊細な作業でした。製造はラインに流れて来るプラスチック製品の余分な箇所をペンチで切る業務でした。製造業務のとき、すごく慎重に作業をしていたためか、作業が遅いと言われてしまいました。ミスする可能性は上がるかもしれないけど作業スピードを早めてみたところ、意外なことにOKが出ました。スピード感を重視した作業にどこまでの品質が求められるのかはその場で作業をしてみないとわからないですね。臨機応変に仕事をするということについて少しわかったような気がしました。


予想外の失敗から社会人の常識を学ぶ

2点予想外の失敗をしました。1つ目は、従業員の方と共にお客様先の企業に訪問することになったとき、工場の作業着ではよくないと思い、きちんと見える私服を選んで着てきたところ、企業の代表として行くのにその格好はないと言われ、結局作業着に着替え直すことになりました。社会人としてきちんとするというのがどういうことなのか、やはり経験してみないとわからないことですね。2つ目の失敗は、良かれと思って工場内の掃除をしたところ「指示以外の作業は必ず確認をしてから行うように」という指摘を受けました。工場内は危険な場所や、繊細な備品が多くあるのでそのようにおっしゃったのだと思いますが、指摘を受けるまでは思いも寄りませんでした。指示がなくても進んでできる事を探し、実行するのが社会人としては正しい行いのように思っていたのです。社会人の常識、企業の常識は経験してみないとわからないですね。

まさかの体調不良・・・

不測の事態に備えて日本から薬を持って行って本当によかったです。普段滅多にひかない風邪をひいてしまいました。先に日本人の友人が風邪をひいてしまったので自分の薬をあげたところ、まさかの自分も風邪をひいてしまい、残りの薬を返してもらうことになりました。風邪をひき始めた当日は会社の飲み会があり、なんとなく雰囲気に飲まれ参加しましたがそれがきっかけで悪化してしまったようです。その時飲んだ味の濃い、何だかわからないお酒も良くなかったかもしれません。異国での体調不良は本当に心細かったです。これからインターンシップに参加する方には日本から常備薬を持って行くことを強くお勧めします。そして当たり前ですが、自分の体調は自分で管理するという社会人として当たり前のことを大切にしてください。

従業員想いの社長の話に感銘を受けた


社長は穏やかな人でした。叱られて当然のミスをしても叱らず、どういう点が失敗なのかを伝え、なかなか改善されなくても何度も根気よく説明してくださいます。社長とじっくり話をする機会があったとき「会社の利益ではなく従業員の利益を優先する」とおっしゃっていたのが印象的でした。また、従業員を養っているという意識をとても強くお持ちのようでした。それも従業員にしっかりと伝わっているようで、みなさん社長をとても慕っています。社長が普段従業員と接している様子を見ても、根底にそのような考え方があるのがよくわかります。そんな社長と働くことができる従業員の方々は幸せだと思いました。


行けば何とかなる!でももっと準備しておけばよかった


英語が話せなくても、現地の言葉が話せなくてもなんとかなるのですが、やはり事前準備をしておけばよかったということはいくつかありました。学内の事前研修で学んだことの中にはビジネスマナーも語学の勉強会もあったし、それなりに真剣に受けたのにいざとなると上手に実践することができませんでした。現場で名刺交換をした際には名刺の向きを誤って自分に向けてしまう失敗もありました。自分なりに研修の復習をしておけばよかったです。また、インターンシップ先でお世話になった方々に最後の日に御礼の挨拶をベトナム語でしたところ喜んでもらえたので、もっとベトナム語を覚えて、インターンシップ中に使えればよかったなという多少の後悔も残りました。海外インターンシップを検討しているみなさん、海外インターンシップは貴重な経験で、何度もできることではありません。悔いのないように出来る限りの準備をして、現地では思い切り楽しんでほしいと思います。