就職支援

Career Support

海外インターンシップ

International Internship

  1. TOP
  2. 就職支援
  3. 海外インターンシップ
  4. 参加学生の声
  5. 第13回海外インターン 『参加者の声』 第2弾 〜タイの日系企業でテレアポを経験〜

第13回海外インターン 『参加者の声』 第2弾 〜タイの日系企業でテレアポを経験〜

国旗

タイ

藤本カロリナさん(経営学部・経営学科3年)

日本にとって身近な国であるタイ。それは歴史ある建造物、豊かな自然、美味しい食事と温かい国民性が魅力で観光として訪れる人が多いからではないでしょうか。今回、そんな国タイにて、インターンシップを経験する過程で悔し涙、嬉し涙を流した学生がいます。藤本カロリナさん(経営学部経営学科3年生)です。得意の英語を活かしてあえて難易度の高い業務に取り組んできた藤本さん。インターンシップを終えて感じたことを率直に話してもらいました。


海外インターンシップは入学当初からの目標だった


名商大に入学したいと思ったのは海外プログラムが充実していたからです。幼いころから英語に慣れ親しんでいたこともあり、語学力を活かして自信を持って取り組めると考えていました。1年生の夏休みには本学の国際ボランティアプログラムでポーランドに森林保護活動に行きました。そこでは現地の方と苗木を植えるプロジェクトに参加。得意の英語も活かすことができ、終始楽しんで取り組めました。

今回海外インターンシップに参加したのは3年生の夏休みでしたが、参加するかどうかは少し迷いました。「こんな大事な時期に海外でインターンシップをしていても大丈夫なのだろうか。」と言うのも、就職に対する意識が高い学生はこの時期には日本国内でインターンシップを経験するのが主流だからです。本学の友人の多くも国内でインターンシップに参加予定でした。しかしながら幼いころから将来は海外で働くということも視野に入れていたため、今の時期だからこそ得られることがあると考えて参加を決めました。参加するにあたり、キャリアサポートセンターの担当者の方に「英語を使いながら人と接する業務がしたい」と相談したところ、今回のインターンシップ先であるタイの日系人材紹介会社をご紹介いただきました。そちらで勤務するにあたり英語がある程度話せることが条件になっていましたので、わたしだけ特別に学内にて英語の面接が実施されました。緊張しましたが、面接官の先生に自分の思いを伝えられたと思います。

アポイントが全く取れない日々


現地では主に日系企業に営業電話をかけアポイントを取るという業務を担当しました。日系企業とは言え、従業員の多くがタイ人なので最初のコンタクトは彼らに英語で取ることになります。「役職者の方にお取り次ぎ願います」とお伝えし、変わっていただけるとそこからは日本語での会話になるという流れです。英語だから日本語だからというより、営業電話そのものの難しさを実感しました。役職者の方は当然お忙しく、必要が無いと思えば「必要ありません。結構です。」と即答されてしまいます。しかしタイは転職者が多いのでどの企業も遅かれ早かれいずれは人材が必要です。つまり営業電話で必要性をアピールすることも大切です。会話の内容や間の取り方を意識し懸命に取り組みましたが、全くアポイントが取れません。心配しつつも見守ってくれていた従業員の方から優しい言葉やアドバイスをもらいましたが、気持ちが張りつめていると逆にその優しさが辛くて泣きたくなることもありました。

そんな中、最初に取れたアポイントはインターンシップ3週目の木曜日、まさに終了の2日前のことでした。そちらの企業には幸運にも当日お伺いする約束ができ、わたしも同行させていただきました。当初の目標であった書類にサインをもらうところまで漕ぎつけた時には達成感でいっぱいになりました。仕事のやりがいとはこういうものなのかと少しわかった気がします。辛いこともありましたが、今回の経験により営業活動の面白さに気づくことができたため、就職活動では営業職を第一志望に置こうと考えるまでになりました。

日本との就職感の違いについて


タイで働いていて驚いたのは日本との就職感の違いでした。日本でも転職はもはや当たり前のことですが、タイではもっと気軽に転職が行われているようです。それはそもそも企業に終身雇用が期待できないことや、失業率が低いため転職を繰り返しても不利にはならないという理由があると思います。みなさん好条件があればどんどん転職していきます。数年働いたら転職するというのとも違い、半年など短い期間での転職も聞きます。そうなるとわたしが勤務していた企業が世間に必要とされているのも納得できます。

わたしは日本で育ったのですぐに転職をするという感覚はまるでありません。入社したばかりの頃は自分ができることとやりたいことが一致しているわけはなく、下積みとして何でも学ぶ時期だと思います。そしてようやく慣れてきて仕事に自分の色が出せたり、何かに抜擢されるのは5年目くらいではないでしょうか。それでもそれは日本での感覚ですし、タイで育ったら多くのタイ人のように転職を繰り返しながらそれをスキルアップと呼ぶという考え方になっている可能性もあります。今回タイでお客様の人生に関わる転職サポートという業務を行うことで、自分の就職感も浮き彫りなる貴重な体験ができました。


自分はまだまだだと実感・・・この経験を就職活動に活かしたい


アポイントの取得がなかなかできなかったこともそうですが、何より語学力についてもっと高めていかなければならないと気づきました。名商大の学生生活では英語が話せること、コミュニケーション能力が高いことについてある程度自信を持って生活していました。ところが実際に英語を多用する環境に行くと、英語はまだ改良の余地があるし、コミュニケーション能力に至っては慣れ親しんだ環境でのみ通用していただけだということがわかりました。海外インターンシップに行かなければこれらの点において謙虚になれていなかったと思います。語学力とコミュニケーション能力が完全ではないということに気づけたことにより、就職活動において重要な自己分析も行うことができました。

来年には本格的に就職活動が開始します。就職を意識し出す3年生という重要な時期に、自分の能力を過信していたことに気づくことができたのは非常に良い経験でした。そして、希望職種として意識していなかった営業という仕事の面白さにも気づけたことはこの先に控えているわたしの就職活動に大きな影響を与えると思います。就職してからはもっと多くの挫折や喜びを経験し、成長できると思うと今からとても楽しみです。もちろん海外での勤務も視野に入れています!

----------------
本学ではASEAN諸国、インドにて2,3週間のインターンシップ経験ができる海外インターンシップ、通称CAPI(Career Advancement Program)を実施しています。今後はさらなる長期のインターンシップも予定しています。こちらのページも併せてご覧ください。