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経済学部 経済学科

BSc in Economics

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産業組織論(事例研究)

講義概要

産業組織論は、産業のパフォーマンス(成果)がどのような要因によって決定されるのかを経済学的な分析方法を用いて明らかにしていく研究分野です。伝統的には、「市場構造→企業行動→市場成果」という因果関係を基本に議論がされてきました。これは、市場成果の決定要因は第一に市場の構造であるとするものです。市場の構造には、売り手と買い手の数や想定的な規模、製品差別化の程度、新規参入の困難さの程度、垂直統合の程度、企業の生産する製品の多様性などが含まれます。このような市場構造が与えられると、それが企業の行動を規定する。すなわち、価格設定、設備投資、研究開発活動などが市場構造によって決まってくる。その結果、市場の成果としての資源の効率的配分の程度が決まってくるという考え方です。
これに対して、新しい産業組織論の考え方では、産業のパフォーマンスはを規定する要因としての市場構造は企業の行動を規定するという関係と同時に、企業の行動が市場の構造に影響を与えるという双方向の因果関係において決まってくるという考え方に基づいて産業のパフォーマンスの決定要因を明らかにしていこうとします。
この講義では、以上のような流れにある産業組織論の基本的な考え方を、具体的な産業のケースを出発点として、グループでの討論を経て自分のものにしていくことを目指しています。いろいろ製品・サービス市場が基礎的な条件としてどのような特徴をもっているのか、それが企業のどのような行動をもたらし、市場の構造に変化を与え、それがまた企業の行動に影響を与えて行くのかを皆さんに討論によって考えてもらうことが主な目的です。
この講義で発揮されることが期待される能力は、与えられた手がかり(産業組織論が提供する)を端緒にして自ら問題点を発見して、その解決方法を探る力です。
事前に履修しておくことが望ましいのは、入門レベルのミクロ経済学です。ゲーム理論にもなじんでおくとよいでしょう。

到達する学修目標:
LG-1(論理的な思考に基づいた統合的思考力の養成)、LG-2(コミュニケーション能力の養成)、LG-3(情報を有効に活用する能力の養成)

学修目標の分類

  • LG-1 Critical thinking for frontier spirit(批判的思考)
  • LG-2 Diversity awareness(多様性の意識)
  • LG-3 Business ethics and sustainability(企業倫理と持続可能性)
  • LG-4 Analytical decision making skills(分析的意思決定)
  • LG-5 Effective communication skills(効果的なコミュニケーション)
  • LG-6 New-asian business perspective(ニューアジアでのビジネス展開力)