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BSc in Economics

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《講義レポート》中部地域の産業流通論:中西 啓太先生

#鉄道会社 #近鉄 #大阪電気軌道 #伊勢神宮 #経営戦略

鉄道会社の歴史と背景

経済学部 中西 啓太先生の本講義では、中部地域(東海地方)における産業と流通の発達、現状・将来について歴史的観点から解説を行っていきます。今回の講義では、大正時代から昭和時代に発展していった鉄道会社の経営戦略について学生と共に考えて進められていきました。
鉄道網の歴史について話を進めていく上で、鉄道が地方でつくられていることから、「地方で企業をつくることはその企業にとってどのようなメリットがあるのか?」という問いかけがありました。その問いに対し、学生からは「土地が安いため。」「周辺にライバルが少ないため、収益を出しやすい。」など様々な意見が出ました。

鉄道会社の経営戦略とは

日本一鉄道の路線が長い、大手私鉄の近畿日本鉄道。この近鉄の前身が「大阪電気軌道」です。
大阪電気軌道は、伊勢神宮と大阪を直結する鉄道(参宮急行電鉄)を設立しました。
この講義は、教員が学生と対話をしながら進めていきます。例えば企業にとってこの鉄道を設立するメリットとは何か、学生から意見を求めていました。学生は「伊勢神宮で観光をする旅行客を乗せるためにつくった。」との意見が出ました。さらに「観光客の客足を伸ばすために伊勢神宮と大阪を結ぶ鉄道をつくりましたが、戦時中は客足が減るのでは?」との懸念点が中西先生より出ましたが、学生は「戦争に勝つために、伊勢神宮を訪れて必勝祈願をしていたのではないか」と即答していました。
このように鉄道会社の経営戦略を学びながら、中部地域の産業の発展について考えていく講義となっておりました。次回の講義では、名古屋鉄道について触れていくそうです。