イギリスの社会と文化
講義概要
本講義では、イギリスの社会と文化を歴史的に学び、異文化理解力を高めるとともに、現代社会の様々な問題を考える上でヒントとなる考え方やものの見方を身につけることによって、大学のMission Statementにある「世界的な視野」の育成を目指す。
現代のグローバル社会においても重要な、個人の「自由」・「平等」の尊重や「所有権」の保障といった基本的な価値観およびそれを実現する社会制度(「民主主義」や「資本主義」)は、その起源を近代のイギリスにもとめることができる。そして、現在のイギリス文化を代表する「パブ」や「紅茶」も、こうした価値観や社会制度が生まれる文化的背景のひとつであった。本講義では、17~18世紀のイギリス社会を中心に、当時の政治的・経済的・宗教的背景を紹介し、イギリス文化に対する知識を深めていくとともに、代表的な思想家(トマス・ホッブズ、ジョン・ロック、アダム・スミスなど)を取り上げ、彼らの考え方をあわせて学んでいく。そして、彼らが当時の社会問題―特に「個人の利益追求」と「公共の福祉」の両立―にどのように対処していたのかを自覚的に学ぶことによって、現代社会の問題を考えるための視座を身につけていく。
本講義は、NUCBフロンティア力の中でもとりわけ「基盤力」(学ぶ力)および「実践的思考力」(考える力)の育成を念頭に進められる。対応する学修目標:LG-I(論理的思考力)、LG-IV(グローバルな視点)。
学修目標の分類
- LG-1 Critical thinking for frontier spirit(批判的思考)
- LG-2 Diversity awareness(多様性の意識)
- LG-3 Business ethics and sustainability(企業倫理と持続可能性)
- LG-4 Analytical decision making skills(分析的意思決定)
- LG-5 Effective communication skills(効果的なコミュニケーション)
- LG-6 New-asian business perspective(ニューアジアでのビジネス展開力)