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IT教育の実態と課題

皆さんが産まれた数年前の1995年、Windows95が発売され一般の人々がインターネットに触れることができる時代が始まりました。日本のインターネット元年とも呼ばれる新しい時代の幕開けでした。この種は1984年に東京大学・東京工業大学・慶應義塾大学の3つの大学が互いに実験的にコンピュータをUUCPで結んだ“JUNET”という日本のインターネットの基になる技術を開発したことにありました。そこから多くの大学や企業の研究機関が開発を進め、今日のIT=情報技術へと発展していきました。

教育はどうでしょう?日本が農耕社会から工業社会に切り替わる江戸から明治の時代、教育は寺子屋から小学校へと大きく変わりました。黒板や教科書を活用した年齢別のクラスでの、一斉授業という授業形態が採用された教育は、工業型社会において優秀な労働者を多量に輩出することに適していました。知識が一方向に多数の生徒へ伝達される「詰め込み・暗記型」の教育システムは、均一化された労働者を作り上げるには最適だったのです。ところが今、社会は工業社会から情報社会に大きく切り替わりつつあります。教育にも大きな変化が求められています。

2011年、日本政府の目標として2020年までに1人1台の情報端末とデジタル教科書が使える環境を実現することが掲げられ、教育の情報化が大きく動き始めました。タブレットやスマートフォンなどの情報端末の普及によって、誰もが手軽にたくさんのデータに自由にアクセスできる事が当たり前の時代になりました。ネット上で何かを見つけ出すことに価値はありません。データを大量に集めて分析をしたり、データを見たときにそこにある問題点を発見できることに価値が求めるようになりました。幅広い知識と柔軟な思考力に基づく新しい知や価値を創造する能力を養う教育が求められているのです。

名商大では1985年より、最新型のパソコンを学生1人に1台無償譲渡し、早くから情報端末を利用した教育を進めてきました。学内にはワイヤレスネットワークがはりめぐらされており、ほぼ全建物内で無線LANが利用できる環境が整えられています。新しい時代に適した教育環境があなたを待っています。