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Gap Year Program 2019 研究報告vol.1

Gap Year Program とは


約75日間をかけて、各自の自主的な計画に基づき、ヨーロッパを舞台に単独で調査・研究活動を行います。欧州ではすでに定着している習慣を参考にしたもので、海外での生活を通して自分を見つめ直し、世界的な視野を持った人材へと大きく成長することができます。名古屋商科大学では、建学の精神「フロンティア・スピリット」を実践するGap Year Program参加者に対し、奨学金を給費しています。
今回は、国際学部2年生による研究「欧州のフェアトレード事情からみる日本のフェアトレード発展」の内容をご紹介します。


研究テーマ設定理由


私は、「なぜ欧州はフェアトレード先進国なのか」というテーマで研究を行いました。このテーマに設定した理由は、以前から国際問題に関心があり、フェアトレードは対外援助の一つとして近年注目を浴びているからです。また、私たちが暮らす名古屋は、現在国内で5つしか認定されていないフェアトレードタウンに入っていることを知り、フェアトレードについて少しでも広めたいと考えました。日本は、世界では先進国と呼ばれていますが、他の先進国各国が高い成果を挙げているフェアトレードにおいては後進的であるのが現状です。世界的に関心の高まりを見せるフェアトレードについて学び、経済的先進国であるのみならず、国際的援助・関心という側面でも日本が存在力を上げられたらと考えています。

現地での調査について

現地での調査活動では、インタビューを中心に研究を行いました。現地のフェアトレードNGO団体や企業、機構などにアポイントメントを取り話を聞いたほか、ホステル等で一般の方々にもインタビューを行いました。また、現地のスーパーマーケットに足を運び、フェアトレード製品の取り扱われ方なども調査しました。

公園などでのインタビューでは、「フェアトレード製品だから買うということではなく、その商品が欲しいから買う、それがフェアトレード製品であるというだけ。フェアトレードは私たちの日常に存在しているもの」という話を複数名から聞き、日本のフェアトレード事情との違いをはっきりと実感しました。フェアトレードシェアにおいて毎年世界1位を維持しているスイスでの調査では、他国では見たことのないフェアトレードマークのついたペットボトル飲料など、スーパーマーケットでたくさんのフェアトレード商品を見つけることができました。また、フェアトレード商品とそうでない商品の価格の差がほとんどなく、中にはフェアトレード商品の方が安価な場合もありました。

欧州でフェアトレードが先進的に進んでいるのは、過去の政治的取り組みと、それを引き継ぐ各組織や企業、機構での活動が盛んであり、国民もフェアトレードに関心を示しているからであると考えられます。日本でも、まずは国民一人一人がフェアトレードに関心を抱くこと、そして行政機関などで土台となるフェアトレードの法案を広めていくことが必要であると考えました。

プログラムを終えて


今回 Gap Year Programに参加し、日本と欧州のフェアトレード事情のみならず、社会的・政治的な流れや動きについても学び、吸収することができました。今後の日本を背負う私たちは、日常生活に潜む様々な世界的な社会問題に関心を寄せることが必要であり、そのためには様々な人と交流して刺激を受ける、日本だけでなく世界に目を向け、広い視野で考察できるよう意識するべきだと考えました。私は今回得られた国際問題への関心について、考察を深め、行動へと移し、自分の意思や考えを人に伝えていきたいです。そのために、日々の勉学にも真摯に取り組んでいきたいです。