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アクティブラーニングで学ぶねじれ国会と大連立構想

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

北村貴先生の政治学では2006年〜2008年のねじれ国会についてアクティブラーニングで考えました。
今回のケースでは2008年1月に起こった、道路特定財源のためのガソリン税や自動車重量税の暫定税に関する審議について意見を出し合いました。(第169回国会、通称ガソリン国会)
暫定税率延長法案を4月からスタートさせたい与党VS.阻止しようとする野党の攻防戦です。


与党VS.野党


ねじれ国会とは衆議院と参議院で占める多数派が異なる状態を指し、今回は与党が過半数を占めているのに対し、参議院では占めていない状態となっています。よって、「ねじれ国会」では野党が過半数を占める参議院での法案可決が難しくなります。しかし法案は与党が3分の2以上を占める衆議院で特別多数で再可決されれば、衆議院の優越が認められ法律となります。

今回のケースで、暫定税率延長法案の4月スタートを目指す与党の勝利条件は
・1月中に衆議院で可決
暫定税率延長法案の4月スタート阻止を目指す野党の勝利条件は
・2月に参議院で可決
となります。
学生たちは与党、野党のトップとしてどのような戦略を行使するか意見を出し合いました。

「メディアを利用して国民を味方にする。」
「野党、与党共に歩み寄り妥協点を模索する。」
「与党の可決を遅延させるために、別の問題を投げかける。」

政治についてはテレビや新聞などで報道されていますが、苦手意識があった学生は多くいます。アクティブラーニングを通して積極的にディスカッションすることで、政治に少しでも興味を持ちこれからに活かそうとする姿勢がみえました。