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教室実験を通して学ぶ経済学入門

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

岩澤誠一郎先生の「経済学入門」の授業は1年次を対象に行っています。この授業では現実に存在する、あるいは架空の企業の意思決定を題材としたケースについて議論を行い経済学の基本を学びます。そして企業の経営者、あるいは従業員として市場経済の中でビジネスを成功させる能力を育てるために必要な考え方を参加型授業のアクティブラーニングで身につけることを目指します。また、授業では学生たち自ら意思決定をする教室実験も行います。教室実験はゲーム感覚で楽しく経済学の基礎的な考え方を学び理解を深めることを目的としています。

ラーメン店開店の現実に向けて

今回の授業は、夢であった自分のラーメン店の開店実現に向けて一歩踏み出した小池さんが主人公のケースを使用し学修しました。学生たちは事前に小池さんのように自分でビジネスを始めるためにはどのくらいの資金が必要で、どのように資金を集めるのかを予習して授業に臨みます。そして、授業ではお店の売り上げの出し方についてクラス内でラーメン屋の店主(経営者)とアルバイト(従業員)にわかれゲーム感覚の教室実験を行い理解を深めていきました。
実験はラーメン屋の店主が時給を設定して何人のアルバイトを雇うことができるのかという内容からスタートしました。その後、ラーメン1杯の値段は同じでもアルバイトの人数や時給が違うとお店の利益はどのように変化するのかを実験の結果を通して確認していきます。アルバイトの時給を上げることでお店の売り上げはどう変わっていくのかを先生が実験結果をもとにわかりやすく教えてくださったので授業はとても盛り上がりました。



自ら意思決定をして理解を深めることが大切


経営者として教室実験に参加した学生のなかには、時給を高く設定して多くの従業員を雇った学生もいれば、うまく従業員を雇えなかった学生もいました。しかし、どのような能力を持った従業員を雇うかも経営者側は売り上げを伸ばす際、大切なポイントになってきます。先生が教室実験を取り入れて授業を進めてくださるため学生たちは飽きることなくお店の利益を追求することについて考えることができました。そして、企業の経営者あるいは従業員としてビジネスを成功させることがどういうことなのかを経済学の基礎を通して学修することができました。


教室実験の結果について話し合う学生

教室実験の結果について話し合う学生


経済学入門の授業では自ら意思決定をする教室実験を行うため授業を受ける前と後では企業の意思決定についてのケースに対する理解度が大きく変わってきます。
授業を終えた学生たちからは、
・授業が楽しく議論が発展しやすかった
・教室実験を通して損益についての理解を深めることができた 
・最低賃金についても理解することができた
・教室実験はゲーム感覚なので面白く学ぶことができた
など多くの感想を聞くことができました。
身につけた経済学の基礎的な知識は今後の授業に活用できるスキルの基盤となったことでしょう。夏休み明けの授業も意欲的に学んでしっかり知識を身につけて成長してくださいね。

参加型授業であるアクティブラーニングの学びは名古屋キャンパスで開催する進学相談会で体験していただくことができます。まだ名古屋商科大学の学びを体験されたことが無ければ、ぜひ進学相談会にご参加ください。