教員 & 研究

Faculty & Research

ケースメソッド

Case Method

  1. TOP
  2. 教員 & 研究
  3. ケースメソッド
  4. 授業レポート
  5. BBA × Amazon《経営学入門》

BBA × Amazon《経営学入門》

#BBA #ケースメソッド #経営学 #Amazon

経営学の「入り口」を学ぶ

名古屋キャンパスのBBAで行われる経営学の授業では、経営学の基本的な考え方、前提知識、あらゆる分析手法や理論的枠組みについて学修していきます。藤田正典客員教授の「経営学入門」の授業では、経営学を初めて学ぶ学生がその学修の導入として、経営学の土台となる知識や考え方について熟考し、経営学のあらゆる領域に関連したケースを通して、企業経営の全体像を俯瞰的に理解することを到達目標としています。

Amazonが選択する全社戦略とは


藤田先生の授業の様子

第6回目の授業では、Amazonのケースを用いて、様々な事業に進出する企業としての戦略について、学びを深めていきました。買収などによって事業を多角化させてきたAmazonは、新たな事業をどのように推進・拡大を図っていったのかを分析していきました。Amazonが事業を多角化したことで、どのような強み・弱みを持つようになったのか、また、環境の変化がどのような影響を与えたのかなどを、SWOT分析を用いて学生たちに検討させ、現状の理解や自社と外部との関連性について学びを深めました。加えて、Amazonと小売業者との違いについてや、任天堂、トヨタ自動車といった他企業との対照も行いました。企業の決算発表の内容をまとめた決算短信などを参考に組織構造をセグメント数や地域数でそれぞれ比較することで、その違いや特徴について考察していました。授業内での質疑応答では「トヨタは地域別組織戦略を取っていますが、Amazonはどの戦略に当たりますか?また、その違いは何ですか?」という学生からの質問に対し、藤田先生は「いい質問ですね!」と返答し、Amazonは事業を多角化しているため、選択する戦略が全社的になること、企業が扱う商品、抱えている事業によって選択する戦略が違うこと、さらにはどこを競合と捉えるかによっても今後の方針も変わっていくことなどを丁寧に解説していました。今回の授業を通して、企業の現状を分析するための手法や、組織構造の種類の違い、事業や環境に応じた戦略の変化について理解をさらに深めることができた様子でした。