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《オンライン授業》議論を通じて視野を広げる

吉井哲先生の経済倫理の授業では、社会生活における具体的な倫理問題を取り上げます。第3週目の今回は私たちの身の回りにある3つのケースを使い、参加者全員で倫理問題について議論しました。

前回の授業レポートはこちらから

今回の議論のテーマは

  • ケース1「公務員は就業中に煙草を吸ってもよいか?:税金泥棒?」
  • ケース2「社会は煙草に寛容であるべきか?:自由に健康を害する権利」
  • ケース3「ネット炎上―だめなことをしてしまう弱い心の人間を認めないのはなぜか?:正論を振りかざす社会」

【ケース1・2 議論の内容】
煙草は税収などのメリットよりも医療費などのデメリットの方が大きく、全国の公務員の煙草休憩は1年間で給料920億円分にもなります。一方で、過度な嫌煙ファシズムは社会の寛容度を低下させる可能性もはらんでいます。また、映画等の喫煙シーンへの批判は正当だと言えるのでしょうか。
【ケース3 議論の内容】
SNS上には、「正論テロ」が溢れています。自分には全く無関係な他者(芸能人)を、なぜあれほど攻撃するのでしょうか。たった一度のミスになぜあれほどつけ込むのでしょうか。また、近年検索に残らない「忘れられる権利」が話題ですが、一般市民の知る権利とどちらが重要でしょうか。

学生たちの様子は


ケース1の就業中の煙草のテーマに関して、学生たちは賛成なのか反対なのかという自身の立場を述べてから、その理由について発言していました。「煙草は依存症で、病気の一種である。病気は治せないので禁止するべきではない」という学生の意見に対し、「喫煙者は好きで病気になっているのだから、認めるべきではない」という反論の声も上がり、学生間で活発に議論が交わされていました。授業の時間が延長してしまうほど多くの学生が発言をしており、多様な考え方に触れることでき、視野が広がった学生も多かったことでしょう。