教員 & 研究

Faculty & Research

ケースメソッド

Case Method

  1. TOP
  2. 教員 & 研究
  3. ケースメソッド
  4. オンライン授業
  5. 《オンライン授業》安心して発言できる環境で、多様な意見に触れる

《オンライン授業》安心して発言できる環境で、多様な意見に触れる

#アクティブラーニング #オンライン授業 #名古屋商科大学 #ディスカッション

吉井哲先生の経済倫理の授業は1年生を対象としており、現代社会で起こっている身近な問題から経済の倫理を学びます。自分の倫理観にのっとって、社会で起きている経済問題やニュースに対して意見を持ち、その意見を正確に他者へ伝える能力を身につけることがこの授業の目的のひとつです。

倫理とは…
社会の中で大多数の人々がどのように振る舞うべきかという基準やルール。具体的には、法律や社会・集団におけるマナーや暗黙のルールなどのこと。法律のように善悪が明確に決まっているものもあるが、マナーや暗黙のルールなどのように人によって善悪の判断基準が変わるものもある。

若者の選挙率について議論する


本日の授業では「若者の選挙率」というテーマについて参加者全員で意見を出し合いました。近年では若者の選挙離れが深刻化しています。
まずはじめに、吉井先生は学生に「どうして若い人は選挙に行かないのか?」と問いかけます。これに対して、「投票所まで行くのが面倒」「自分の1票では何も変わらない気がする」「政治の知識が無いから、どの候補者にすれば良いかわからない」などの意見が学生から上がりました。
これらの意見を受けて吉井先生は「若い人はそもそも政治に興味がない人も多い。ではどうしたら皆が選挙に行くようになるのか?」とさらに質問します。「選挙に行かなかったら給料を減らすペナルティを与えればいい」「スマホは毎日触るので、ネット投票にすれば良い」「誰かが政治に関するテーマソングを作成する」など多くの意見が出ました。様々な意見に対して吉井先生は「テーマソングを作ることも良いアイデア。君たちの世代に人気のミュージシャンが作曲すれば、若い人も関心を持つようになるかもしれない」というように、学生の意見ひとつひとつにコメントをしていました。

どんな意見も発言しやすい環境づくり

このようにディスカッションで様々な意見が出る背景には、多様な意見を受け入れる土壌づくりが欠かせません。本学のアクティブラーニングの授業においては、先生は学生の様々な発言を承認し、コメントしています。先生が率先して様々な意見を受容することで、その雰囲気がクラス全体に伝わり、発言しやすい環境が出来上がります。安心して発言ができる環境があることで、多様な発言から考えてもみないアイデアが生まれ、議論がますます活発になるという好循環が生まれているということを感じた授業でした。