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海外で働くイメージが湧いた海外インターンシップ

#名古屋キャンパス #CAPI #海外インターンシップ

経営学部経営学科 2年 笠谷くん
愛知県立豊田北高等学校出身


名古屋商科大学では国際的な視野をもったグローバル人材を育成するために、夏期休暇中と春期休暇中の年2回海外インターンシップ(通称CAPI)を実施しています。これまでに通算610名の学生(2012年度-2018年度夏)がインド・インドネシア・タイなどASEAN諸国の日系企業で海外インターンシップを体験し、名古屋キャンパスの学生ものべ30名(2016年度-2018年度)が参加しています。今回は夏期休暇中にCAPIに挑戦した、名古屋キャンパス経営学部経営学科所属 2年生の笠谷さんの体験をご紹介いたします。


派遣先企業 / 派遣国 / 派遣期間

IT・広告企業 / インド / 3週間

仕事内容について教えてください

私の業務内容は派遣先企業とインドに支社を持つ日系企業における現在の問題点を見つけ出し、現地調査のもと解決案を出すというコンサルティングの実習でした。私は派遣先の企業の担当となり、現在どのような経営課題や問題があるのかを考えました。まずはじめにインドの外部環境から調べ、その後どのような事業をしているのかを調査しました。
担当した企業 は、広告代理業や広告配信事業を展開し、マーケットプレイス(インターネット上に存在する物の売り手と買い手が自由に参加できる取引市場)支援事業を行なっている会社です。

自分が担当している企業以外のヒアリングや現地調査にも行かせていただきました。ひとつの企業の内容だけでなく、共にCAPIに参加した名古屋商科大学のインターン生が担当している企業の解決案についてもディスカッションを行いました、他の企業の内容も知ることで、自身の担当する内容とリンクするものを常に探りながら、定義した問題に対する解決策を考えることができました。

インドのデジタル広告市場について


インドのデジタル広告市場は今後巨大な市場になることが見込まれています。 現段階で日本円で約1800億円の市場ですが、2020年には約3040億円になると予想されています。他の先進国と比較すると、アメリカは約9.3兆円であり日本の市場に関しても約1.5兆円とインド市場はまだまだ低いことが分かります。近年の成長率は50%〜60%であり、10年もすれば日本の市場規模に追いつくと数値的にも予想されています。ですがインド市場において広告代理業を行っている企業は多くあり、担当企業にとっての競合他社も多く存在しています。いかに同業他者と差別化を図れるかが重要になってくると考えました。

これまでの日常生活において直接的に関わることがなかったB to Bビジネスについて、どのような改善策を立てれば良いのかを考えることは非常に難しかったです。担当した広告代理業である B to Bビジネスの先には一般消費者への訴求が求められることから、クライアントと消費者のどちらの視点でも考える必要があるため、B to Cビジネスより複雑であると感じました。ですが、この業界を学べたことでなかなか自分の身近にはない B to B ビジネスを肌で感じられるとても良い経験をさせていただけました。

<B to B>、<B to C>とは
B to Bは企業が企業にモノを売ること。B to Cとは、Business to Customerの略で、企業が一般消費者にモノを売ること。 例えば、インターネットでの個人向けオンラインショッピングや地域の家電量販店、スーパーなどは B to Cにあたる。

インターンシップの経験を通じて身についたことはありますか?


初めての海外でしたが、なにごとも工夫次第でなんでも乗り越えることが出来るという点を体験することができました。インド人の方にヒアリングということでお話を伺いましたが、私の英語力ではなかなかうまく聞き取ることができませんでした。ヒアリング時に、聞くだけでなく紙に書きながら教えていただくことでなんとか理解することができました。今回のように視点を変え、紙に書いてもらうなど工夫することでどのような環境に置かれても問題は乗り越えられることを実感しました。

次に、とにかく積極的に考え行動しアウトプットすることを身に付けました。社会人になったらプロセスでの評価はされず、アウトプットして初めて評価されることを教えてもらいました。積極的に考え動くことが物事の効率化に繋がります。海外で業務を行うとなると、英語などの母国語ではない言語を用いて親しみのない土地で行うので、積極的に行動しなければ事業として成り立たせることはでません。
私は調査をする段階で、解決策の根拠となる調査を思いつくことができず、行動に移すこともできませんでした。もっと積極的に考え行動することができていれば、新たな観点に気づき、解決策が変わっていた可能性やより説得力のある解決策をアウトプットすることが出来ただろうと後悔しています。この後悔のお陰で積極的に行動することの大切さを身に染みて感じることができました。

最後に、人間関係の重要さにも気づきました。理由としては、今回学ばせていただいた企業は派遣先の社長さんのプライベートでの交友関係からと聞いたからです。人と人との繋がりが人間として生きていく上で重要であると学べました。特にインドではタイ等の東南アジア諸国と比較して日本人人口は少ないため、日本人のコミュニティーが存在するそうです。日系企業の駐在員(現地で社長や官職がある方々)と出会いやすい環境であり、プライベートでの交友から取引先になることも想定されるようです。海外だけではなく、日本で業務を行う際にも人間関係はとても重要であり、これから出会う人々とは良好な関係を築いていきたいです。

インドでの滞在で印象的なことはありますか?

異文化の中での仕事をすることで驚きもありました。インターンシップをさせて頂いた企業のオフィスでは、社員の方々は基本的に私服で出社されており、昼休憩に関しても特に決まった時間がなかったため、行く前に想像していた日本のオフィスのイメージとはまったく違いました。

また、インドで駐在員として在住している方々の中には、基本的にローカルの食べ物を食べず、どのようなインド料理があるのかを知らない方もいらっしゃることに大変驚きました。食生活は日本とそこまで変化なく生活もできるようです。

しかし、滞在中の体調管理はとても苦労しました。インドへの渡航はお腹を壊すと聞いていたので、食事には気を使っていたつもりでしたが、滞在4日目にはお腹を壊してしまいました。長期的に滞在する海外赴任などでは海外の食べ物や風土への適応能力も働く上では重要度が高いと感じました。
インドの医療は発達しているらしく、薬に関する法規制も日本より緩いため市販で処方箋がなければもらえない薬を購入する事ができ、かつ薬の成分が日本よりも強いらしく比較的すぐに治る事が多いということも現地で知りました。

海外の現地企業で働く日本人から、海外で働くには英語だけでなく環境適応能力やハングリー精神が必要であるということを学びました。



この経験をこれからの大学生活にどのように活かしていきたいですか?


今回の海外インターンシップを通じて、経済成長の著しいインドの現状や状況を直接見聞きするだけでなく体験して学ぶことができました。また実際にインドでビジネスをしている方々に出会い、ヒアリングという形でお話を伺うことで実際のインド市場について理解することもできました。海外で仕事をするために必要な能力や海外で働くことの大変さなどについても知ることができました。

自身の視野を広げたいと希望した海外インターンシップに参加することで、将来は海外でも働いてみたいという気持ちになりました。実際に海外で働くためには、いまの自分には不足している点も多くあります。例えば英語力、主体性、ハングリー精神などです。これら以外にも不足しているものは沢山ありますが大学在籍中に一つ一つ改善し、高める必要があると自覚しています。

また、日本企業に就職し海外に駐在員として赴任するためには、入社前のTOEICスコアと行きたいという意思表示が必要であり、歳を取ってからだと駐在員として派遣されることは難しいということも分かりました。機会を得るためにも社会人として必要になってくるアウトプット能力であったり行動力に関して、自分自身の改善する点が新たに発見することができました。日頃の授業からアウトプット能力などを鍛え苦手を克服していきたいと考えています。

将来の夢などを教えてください。

私は将来マーケティングの仕事としたいと考えています。今回のような機会はなかなか得られるものではないと思うので、インドで学んだことを忘れず、数年後どのような企業の市場調査をすることになっても分析に重点を置いたマーケティングが出来る人材になれるように精一杯努力していきたいと思います。

国際社会において活躍をするために必要な要素として、コミュニケーションが取れる英語力と万国共通のマナーが挙げられると考えています。現地の方々とコミュニケーションをとることや共通のマナーの様な当たり前のことができなければ、活躍するというスタートラインにすら立てないことを今回のインターンシップで学んだからです。スタートラインに立って初めて環境適応能力やハングリー精神、行動力の高さが需要になってくると考えます。まずはスタートラインに立つためにも英語力と共通のマナーに関して学ぶべきであると考えています。

これから私が取り組むべきことは、TOEICスコアを700以上取ること、万国共通のマナーについて学ぶこと、ハングリー精神を持つために常に向上心を持って物事に取り組むことであると考えています。

笠谷くんは、ビジネスを体系的に学ぶアクティブラーニング中心の名古屋キャンパス(BBA)で学んでいます

取材:2018年10月