リカレント教育（学び直し）とは？

社会人のリカレントを支える教育機関として期待される社会人大学。その国内での起源は2003年に制度化された専門職大学院が社会人教育を担うものでありました。専門職大学院とは「学術の理論及び応用を教授研究し高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことを目的とする大学院」（学校教育法第99条第2項）となり、法科大学院、会計大学院、経営大学院が台頭しました。これらはリカレント教育の促進を実現する上で一定の役割を果たしたことはよく知られています。

近年では国際認証校（AACSB・AMBA・EQUIS）と国内認証校（大学基準協会）とに二極化し、特に前者の国際認証校の授業内容の専門性が高度化の傾向を示しています。また、社会人大学院は大学院であるゆえに、教育の質保証の観点から「大卒」を前提とした教育が提供され、学び直し、リスキル、といった言葉が示す内容から内容と少しづつ乖離しているのも事実です。

したがって、例えば

• 大学時代は理工系だったので今度は、基礎から社会科学を学びたい
• 卒業前に起業した関係で中断した大学の学びを再開したい
• 役職者に求められる経営学の視点を体系的かつ基礎から学びたい
• 海外居住や国内外への転勤の可能性が高いが継続して学ぶ環境を確保したい
• 2年間に限らずゆっくりと学び直したい（ただし授業料は一定で）
• 遠隔地から育児や介護と両立可能な学びを開始したい
• MBA教育の準備をしておきたい

という多様なニーズを捉える高等教育機関として、社会人を対象とした新たな教育課程が期待されています。