横と縦のつながりをモチベーションにしてつかみ取った合格
今年の税理士試験で財務諸表論に合格した商学部4年生の村木さんにインタビューしました。村木さんは、昨年度に簿記論に合格しており、在学中に2科目合格を達成しました。在学中に合格をつかみ取った感想や今後の目標を伺いました。
自分に合った勉強方法を貫いて勝ち取った合格
今回の合格で、簿記論と財務諸表論の2科目を在学中に揃えることができて嬉しかったし、安心しました。今年は財務諸表論の合格率が30%で、昨年よりも難易度が易しかったこともあり、不合格だったらどうしようと不安がありました。今年の合格に向けて、勉強方法を工夫しました。昨年にも財務諸表論の試験を受けましたが、惜しくも不合格でした。試験を終えた9月から相続税法の勉強にも力を入れましたが、途中から財務諸表論に絞って勉強するようにしました。3年生の時にも勉強してきたつもりでしたが、復習したら理解できていない部分がありました。そこで、理論を暗記するときに、アウトプット中心の方法に切り替えました。パソコンでタイピングしてアウトプットする方法を取り入れたところ、理論暗記が捗るようになりました。
勉強のモチベーションになったのは、横のつながりと縦のつながりでした。同じ学年で一緒に学ぶ仲間ももちろん大切です。それだけではなく、先輩から教えてもらったり、後輩の頑張っている姿を見て自分も頑張ろうとモチベーションをあげたりしたことで勉強がしやすくなりました。
仕事と両立しながら税理士の道へ
私は税理士法人に就職するため、働きながら残りの3科目を取得して5科目を揃える予定です。まずは仕事に慣れることを最優先にして、生活の基盤となるところが整ってから勉強と仕事を両立したいと考えています。1,2年目では厳しいと思うので、3年目までに相続税法に確実に合格できるように勉強を進める予定です。
在学生8名が税理士科目試験に合格
2025年度は、名古屋商科大学から税理士試験に8名の現役生合格者を輩出しました。そのうちの2年生2名は低学年ながら財務諸表論に合格しています。インタビューした学生は商学部の税理士・公認会計士コースに所属しており、授業とは別に大学が無償で提供する特別プログラムを受講し、学部在学中に見事合格しました。2010年度から開始されたこのコースより、これまでに約80名の合格者を輩出しています。