アクティブラーニングで学ぶ消費行動
- 教員 & 研究
- 授業レポート
矢部謙太郎先生の社会学では、アクティブラーニングで消費行動について考えます。今回のケースの主人公は黒川氏(30歳)。黒川氏は1日2箱のタバコを吸うヘビースモーカーです。喫煙で損なわれる健康を補うため...
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Case Method
大槻奈那先生によるグローバルファイナンスでは、日本の金融政策や経済戦略について、自分だったら具体的にどうするかということをアクティブラーニングによって考察・議論を行いました。
戦後日本の金融システム、中国の経済改革とその問題点など、講義を通して学んだ知識をもとに、学生たちは様々な意見を出し合いました。
グループワークでは「アメリカがTPP離脱を宣言した今、日本はどの経済連携グループに、どう参加していくべきか」ということをテーマの1つとして扱いました。
「アメリカが抜けることで、日本がリーダーシップを発揮することができるので、TPPの交渉を優先させるべきだ。」
「各国のGDP比率の偏りが少なく、アメリカが離脱した時のダメージが小さいので、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)交渉を優先させ、ASEAN諸国の成長をより一層サポートしていくべきだ。」
「アメリカがTPPから抜けることでASEAN諸国や中国の加入の可能性が高まるので、アメリカ離脱のダメージをカバーできるのではないか。」
「アメリカと個別にFTAやEPAを締結すれば良い。」
など活発に議論が行われ、他の学生の考え方を知ることにより、各々の根拠を再考察していきました。
講義後、学生たちからは「初めは難しいと感じた金融が、講義を通して理解度が高まってよかった。」「世界に目を向けられるよう、ニュースや新聞でさらに知識を身につけたい。」という声があがりました。
税金など自分たちの生活や、就職後の企業の成長などに大きく影響を与える日本の経済政策の方針をアクティブラーニングによって学習したことにより、学生たちは金融・財政政策を自分たちの問題としてさらに真剣に捉えられるようになりました。