アクティブラーニングで学ぶ国際政治
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溝渕正季先生による『国際政治』の講義ではこれから国際政治を学んでいく上で基礎となる「政治現象を理解・分析するための基本的な枠組み」についてアクティブラーニングで学修しました。 国際政治という学問は20...
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Case Method
加藤和彦先生の「ベンチャー経営」の授業では起業家としての考え方を実践的なケースを通じてアクティブラーニングで学修していきます。
愛知・岐阜・三重とその周辺地域ですでに事業展開をされている企業の2世(後継者)や、将来起業家をめざす学生、地方公務員、地域活性コーディネイター、インキュベーションマネージャーなどを目指す学生にとって必要な知識を習得することができる授業です。
ITの普及(インターネットやスマホなど)により新たなビジネスを始めるためのハードルは以前と比べて低くなっています。世界ではシェアリングエコノミー(Uber Airbnb等)に 代表されるプラットフォーム原理の活用によって、これまでなかった様々なビジネスが誕生しています。 一方、私たちが住んでいる地域(愛知・岐阜・三重)には様々な社会的な課題があります。一例として、高齢化によるコミュニティの機能不全、人口減少によるコンパクトシティの必要性、商店アーケード街のシャッター街化、若者の雇用の場の減少などです。また、多くの地域資源もあります。農林水産物、鉱工業品及びその生産技術、観光資源などです。これらを再認識し、ITの活用やシェアリングなどのユニークな発想で地域を活性化するビジネスアイデアを創出することがこの授業のテーマです。
プラットフォーム原理とは
人をつなぎ、取引を仲介し、市場を創り出す仕組み
「アクティブラーニングで学ぶ戦略的思考」でも学びました。
寂びれたホテルを元いた従業員のアイデアで再生させた「星野リゾート」のケースや、北海道小樽市の地方再生を地元住民との対話を大切にして、産業観光都市としての地域ブランド化を推進したスーパー公務員「木村俊昭 」氏のケースからお金をかけずにビジネスを再生するアイデアを学びました。
また、徳島県勝浦郡上勝町で「葉っぱビジネス」をはじめた「彩(いろどり)」のケースでは、日本料理を美しく彩る季節の葉や花、山菜などを、栽培・出荷・販売する農業ビジネスの仕組みを通じてプラットフォーム原理の活用を学びました。
このビジネスで年収1000万円を稼ぐおばあちゃんもいるそうです。商品が軽量で綺麗であり、女性や高齢者でも仕事として取り組めます。そして一年を通して様々な葉っぱを出荷している仕組みを支えるのはパソコンやタブレット端末で見る「上勝情報ネットワーク」からの情報です。 毎日決まった数量を出荷するのではなく、おばあちゃん達がパソコンやタブレット端末を駆使し、全国の市場情報を分析して自らマーケティングを行い、栽培した葉っぱを全国に出荷するという仕組みが新しいビジネスを産んだことを学びました。
そして、授業の最後には今までケースで学んできたことを自分の身近な地域資源に目を向け全員がビジネスアイデアの創発と個人でのプレゼンテーションを行いました。そのプレゼンテーションは全員で審査をしました。
個人でのプレゼンテーションは「NUCB総選挙」と題し、各学生が自分の地元にある地域資源を活性化するための新規ビジネスプランを提案しました。予選もあり、クラスの中から選抜された14名が皆の前でプレゼンテーションする機会が与えられました。選ばれた14人は4チームに分かれ、15分という決められた時間でビジネスプランをプレゼンをしました。
学生のプレゼン内容は、夏休み中の小学校(遊休資産)を会場とした国際結婚を推進する婚活イベントであったり、飛行機のトランジットの時間を有効利用するアイデアなど、多岐にわたっていました。
授業の最後には、先生からの評価と学生からの評価を発表し、各チームの1位と2位にはメダルの授与もありました。