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アクティブラーニングで学ぶUSJのマーケティング

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

小野裕二先生のマーケティング入門では、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下:USJ)をケースに、入場料の値上げを行うかどうかアクティブラーニングでマーケティングを行いました。
マーケティングとは「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」(ウィキペディアより)こと、つまり、お客さんが求める商品やサービスが何かを知り、どうしたらもっと売れるようになるのかということを考えます。
学生たちがUSJのマーケティング担当者だったら入場者数を増やし続けているUSJは入場料の値上げを行うのでしょうか?

入場料を上げ続けているのに、入場者数が増えて続けているのはなぜ?


まずは現在の7,600円から200円値上げをし、7,800円にするかとういう議題で意見を出し合いました。
「200円くらいならジュース1本我慢すれば良いくらいの金額だから値上げは入場者数が激減するような影響はないのでは?」という意見もありますが、マーケティングをする上で、値段を上げるためには価格に見合う体験価値を提供しなければならないということが絶対条件となります。その考えを踏まえた上で、賛成派からは以下のような意見が出されました。

・開園時間を長くし、深夜限定のパレードをする
・期間限定のアトラクションをみんなの投票で決められるようにする
・休憩用の簡易椅子を増やす等、園内の設備を整える

また、値上げをするメリットとして
・投資回収ができ、利益も出せる
・従業員教育にも力が入れられると顧客満足度につながり、リピーターにつながる
などの意見が出されました。

マーケティングをすることは企業で利益を増やすために必ず必要になってきます。利益を上げるための方法の一つとして「値上げ」が挙げられますが、根拠のない値上げは顧客の反感を招き、もともとの売り上げよりも減少してしまうことに繋がりかねません。一方、USJは5年以上連続で入場料を上げていますが、入場者数は増え続けています。これは顧客が体験価値を見出せているという結果の現れです。マーケティングをするために必要な要素が何なのか、「顧客」目線だけでなく、「企業」の目線に立つことを、7週間のアクティブラーニングでの講義を通じて学生たちは学ぶことができました。