株式会社日本経営 冠講座《マーケティング入門》
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小野裕二教授の「マーケティング入門」の授業は、名古屋商科大学と株式会社日本経営との産学連携の一環として、株式会社日本経営からの寄付金を財源に、マーケティングの最前線で活躍する人材をゲストスピーカー...
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Case Method
「MBAキャリアデザイン」は本学大学院修了生(MBAホルダー)から、働くことや人生、キャリアについて改めて考えることを目的に開講されている、名古屋キャンパス都心型コース独自のプログラムです。
今回は、株式会社デンソー研究開発部門の山根智樹さんを講師としてお招きしました。
近年、環境問題への意識の高まりと共に、注目が集まっている電気自動車。
環境保全や各種規制に対応するため、電気自動車やハイブリット自動車などの普及は確実に進んでいくと考えられています。
しかし性能や費用面などにより、まだガソリン車に完全に取って代わる状況ではなく、電動化に対する方向性も自動車メーカーごとに異なっています。
自動車電動化を取り巻く複雑な状況の中、世界第2位の自動車部品メーカーであるデンソーはどのような戦略を取っていくべきなのでしょうか。
アクティブラーニングで議論しました。
電気自動車用の電池は、開発から車両搭載まで30年も時間がかかる場合があるほど技術的に難しく、また自動車部品メーカー同士だけではなく電池メーカーとも競争しなければならないという問題もあります。
さらに、革新的な電池が開発される頃には、自動運転が一般化し、自動車の価値自体が変化していることも考えられます。
デンソーの電池事業はどこを目指すべきなのか、学生たちは必死になって考えます。
「企業理念として地球環境保全に重きを置いているので、電気自動車用電池の研究を続け“電池はデンソー”という地位を確立すべきだと思います。」
「持ち前のデンソーの技術力に加え、革新的な電池の作製を一早く達成できるよう電池メーカーを買収することも視野に入れていくべきではないでしょうか。」
今回の講義を通し、複雑な状況下で、内外の状況を分析し、最良の意思決定をするためのプロセスを学ぶことができました。
また、講師の山根さんより「将来、充実して仕事に取り組めるよう、“どのような人になりたいか、その実現のために何をすべきか”を毎日考え、今できることを積み重ねていこう!」とお話を頂きました。
学生たちは自分の将来や価値観について、今一度真剣に向き合うきっかけを掴んだ様子でした。