行動経済学専攻(経済学科)
IoTやAI、ビッグデータなどの技術革新によって便利になる現代社会において、人間の行動心理を深く理解することが求められています。心理学と経済学を掛け合わせた行動経済学を学ぶことで、合理的に判断することのできないリアルな人間行動の心理を読み解くことができます。行動経済学専攻では、行動経済学を体系的に学び、公共、民間問わず、幅広い業界で活躍する人材を育成します。
人や社会の行動を望ましい形にデザインする経済学
行動経済学専攻では、実践的に使える経済学を目指して、数多くの企業事例に対する議論を行うケースメソッド教育で経済学を広く学んでいきます。従来の経済学では、「人間は経済合理性に基づいて行動する」と考えられていたが、人間には「非合理的な感情や心理に基づいて行動する側面がある」という前提を取り入れた上で消費行動を理解しようとする試みが行動経済学です。
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仮説や検証を繰り返し“考え抜く姿勢”を培う
行動経済学による仕掛けの多くは単純明快ですが、現実の人間行動や経済活動は複雑な要因が絡み合って生み出されます。そのため、常に仮説を立て検証や反省を繰り返すという“考え抜く姿勢”が必要になります。教員は、コースでの4年間で学生とともに様々な試行錯誤を繰り返すことで、その姿勢を学生自身に培ってもらうことを目指します。
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公共・民間問わず幅広い進路で生かすことができる
本コースで培う知識や能力は、特定の業種にとどまることなく、市役所等の自治体での政策立案や制度設計から企業での商品企画やマーケティングまで、公共・民間問わず幅広い進路で生かすことができます。また、行動経済学は経済学の中でも中心的分野となっていますので、証券アナリストや中小企業診断士といった資格取得の際にも生かせる知識といえます。
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実践型のセミナー教育・コンテストへの挑戦
セミナーでは、データアナリティクスやビジネスプランといった学内外の様々なコンテストへの挑戦のほか、行動経済学を実践的に学習していきます。特に卒業論文では、「行動経済学によるビジネス・社会課題の解決」をテーマに学生各自の関心に沿うトピックに取り組むことで、行動経済学に対する理解を深めていきます。
授業科目
- 行動経済学
- ビジネスエコノミクス
- 証券市場論
- 証券投資戦略
- ミクロ経済学
- マクロ経済学
目標とする資格
- 経済学検定
- 中小企業診断士
- 証券アナリスト
- ファイナンシャルプランナー
- 宅地建物取引士
卒業後の進路
- 中小企業診断士
- 経営コンサルタント
- 金融ディーラー
- ファイナンシャルプランナー
- ファンドマネジャー
- 証券アナリスト
- 消費生活アドバイザー
- 営業
- 宅地建物取引士