株式会社日本経営 冠講座《マーケティング入門》
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小野裕二教授の「マーケティング入門」の授業は、名古屋商科大学と株式会社日本経営との産学連携の一環として、株式会社日本経営からの寄付金を財源に、マーケティングの最前線で活躍する人材をゲストスピーカー...
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Case Method
「MBAキャリアデザイン」は企業の第一線で働く本学大学院修了生(MBAホルダー)から、働くことや人生、キャリアについて改めて考えることを目的に開講されている、名古屋キャンパス都心型コース独自のプログラムです。
今回は、やわたメディカルセンターの皮膚科医長である小松奈保子さんを講師としてお招きしました。
講義では、現在深刻な問題となっている病院勤務医不足を解消するための具体策をアクティブラーニングで考えます。
平成16年に新医師臨床研修制度が導入され、新卒医師が事実上自由に研修病院を選べるようになりました。研修制度の充実などの理由から都市部の市中病院に研修医が集中し、地方大学病院の若手医師が激減する結果となりました。
さらに、日勤・当直・日勤の32時間連続勤務がある上、24時間体制で救急医療に対応することが求められるなど、病院勤務医の労働環境は厳しくなっています。
また、子育てをする女性医師は当直業務や長時間連続勤務が難しく、常勤から外れていくという問題点もあります。
全国で約24,000人不足していると言われる病院勤務医不足を解消するためには、どのような解決策があるのでしょうか。
「人の命を預かる仕事をしている医師が、32時間連続勤務をしているのは、疲弊や集中力の低下で、医師にとっても患者にとってもリスクではないでしょうか。」
「シフト制の提案に対しては、そもそも人がいないと成り立たない上、医師が集中する時間にばらつきが出て、上手く機能しないのではないでしょうか。」
「海外のように、薬剤師に処方権を与えることで医師の負担を軽くすることができます。」
「総合診療医を新しく認定し、宿直業務を担当すれば良いのではないでしょうか。」
「専門科の選択を自由選択にすると、うまく配分できないので、医師の配分の仕組みも考えたほうがよさそうです。」
今回の講義は、学生にとって初めての医療・医師のケースでしたので、戸惑いと難しさも感じたようです。しかし、1回目の質疑応答で出てきた指摘を元に、同じテーマで2回目のグループディスカッションを行ったことで、格段に理解が深まり、学生たちは、より具体的に、的確に、そして果敢に解決策を考えることができました。