《ヤマト運輸》×ケースメソッド授業
- 教員 & 研究
- 授業レポート
ヤマト運輸の変革から学んだ“勝ち続ける仕組み”とは? 「ヒットするサービスは、どのように生まれるのか。」 この問いを出発点に、ビジネスの構造を多角的に分析するのが小山 龍介教授による『ビジネスモデルイノ...
READ MORE
Case Method
大中忠夫先生の組織とリーダーシップの講義ではハーバードビジネススクールでも使用されているケースを利用し、アクティブラーニングで考えました。
講義では4つのケースを元に、創造型のリーダーシップについてそれぞれのアサイメントに対する意見を出し合います。今回はそのうち食品業界の雪印についてのケースでのディスカッションの様子をレポートします。
かつての雪印は業界トップシェアを誇っていました。2000年に低脂肪乳が原因の食中毒事件、2002年には牛肉偽装事件を起こしました。2000年の事件は汚染された食品関連の事件としては日本史上最悪の規模の事件で、1万3,400人以上が食中毒にかかりました。この事件に対する経営陣の不十分な対応と、短期間の間に2度目の事件が起きたことで、雪印の信頼を回復することは困難をきわめています。
先生「雪印は再生可能だと思いますか?」
学生「社員が雪印のことをいい会社だと思っているからそこから信頼を回復させていくことはできないだろうか」
先生「良い会社の”良い”とはどんなものだろう?それは”お客様”にとって良い会社なのだろうか?」
学生「雪印は業界トップという事実にあぐらをかいて、自分たちの利益だけを追い求めていたのかもしれない」
今は消費者という目線で企業を見がちな学生ですが、ケースではその企業の経営者だったら、社員だったらという目線で物事を考えます。今回の講義では雪印以外にも3つのケースを用いて、様々な立場で問題を考察しました。200分の講義の中でケースの主人公の体験をアクティブラーニングで追体験することによって、学生たちはものすごいスピードで成長していきます。