12/5（土）丸の内タワーで事業承継学会年次大会が開催されました。これは、（社）事業承継学会と本学の事業承継研究所の共催によるイベントで、今回は「経営哲学の継承」をテーマにした有識者による基調講演や、パネルディスカッションが行われました。

まず、中小企業庁の佐藤二三男氏による「国が支援するM&Aを活用した事業引き継ぎ支援について」をテーマにした基調講演を実施。少子化が進み、親族内承継がうまく行かず、後継者不足によって廃業する中小企業が増加しています。そこで、国として中小企業の事業引き継ぎを支援する事業をスタートさせており、その成功事例やガイドラインについて話をしていただきました。さらに、カゴメ（株）の蟹江徹氏による講演も行われ、官民それぞれの「事業承継」への考えや取り組みの重要性が改めて共有されました。

お二方の講演後には、本学教授の矢本成恒氏と伊藤武彦氏、さらに本学理事長の栗本博行氏が加わり、事業承継に関するパネルディスカッションが行われました。各々の体験やケースをふまえて活発な議論が交わされ、盛大なうちに会は終了しました。
本学は今年の7月10日に愛知県内のすべての信用金庫15庫と事業承継研究に関する連携協定を結び、事業承継研究所を設立。本学大学院および大学で後継者育成につながる教育プログラムを提供しています。事業承継に関する研究および教育を今後もますます発展させ、地域活性化を促し、日本の産業の底上げにつながることが期待されます。