《講義レポート》経営管理論:柳 承辰先生
人生に役立つ経営学
経営学(Management)と聞くと、難しい勉強をしないといけないと思うかもしれません。また、会社経営者になるつもりはないので勉強する必要ありませんという人もいるかもしれません。しかし、経営学で身につけられる考え方は身近に起こる様々な場面でとても役立ちます。例えば「所属するスポーツチームをもっと強くするにはどうしたら良いのか?」や「盛り上がるパーティーを開催するのはどうしたらよいのか?」などこのような時にも経営学の考え方はとても役に立つのです。
経営全体の構造を学ぶ
本講義は経営(Management)全体を理解する経営学部の基礎となる専門科目です。経営全体の構造を知りそれらを統合して管理していくこと、即ちマネジメント=経営管理を体系的に学ぶのがこの講義の目的です。経営管理の諸テーマにつき成長企業と衰退企業のケーススタディを通じて単なる理論学習ではない「実学」を学びます。企業経営において、経営理念、戦略、組織、モチベーションやリーダーシップがどのように機能して全体としてManagementされるのかを理論と実際の経営事例を重ね合わせて学びます。
本日は最終の講義であるため、講義の最初に和やかな雰囲気でこれまでの内容確認が行われ、先生の質問に対して学生は積極的に発言をしていました。柳先生は学生の発言能力(コミュニケーション能力)を高めるために様々な工夫をしています。発言に対する抵抗感をなくし自信を付けさせるためにできるだけ発言しやすい雰囲気作ったり、学生の能力に合わせて問いかける質問の難易度を調整したりしています。また、学生には当日授業で説明する概念や理論の中で最も大事なキーワードを3~4つ程度選定し、調査課題として予習させるようにしています。ただキーワードを調べさせるのではなく、自分の意見や感想を書かせることで、自分の頭で考えて、また考え出したものを自分の経験や知識などを用いて話すことができるように配慮しています。