【産学連携企画】イオンモール長久手の来店者を増やすには・・?
7月6日(木)の経営学部 亀倉正彦先生の「NUCBフロンティア力育成講座」へ、イオンモール長久手や、長久手市役所、愛知県振興部交通対策課、愛知高速交通株式会社の関係者の方々をお迎えし、産学連携による企業参加型の講義が実施されました。
自ら作成した調査票でアンケートを実施
愛知県長久手市に位置するイオンモール長久手は「リニモ沿線地域づくり」として、公共交通機関での来店者を増やす試みを行っており、学生たちはこれらを課題に、自ら作り上げたアンケート票を用いて効果検証を行いました。3チームに分かれ、アンケート集計から分析までを行い、学生ならではの切り口で各チームから対策を発表しました。
アンケートの統計に基づいた説得性のあるプレゼンテーション
学生は集計したアンケートから、来店者の交通手段(自家用車またはリニモ利用など)、住まいや年齢、来店目的などを把握し動向を細かく分析した上で、考え出せる対策を各チームから提案しました。
3チームともに着目したのは交通系ICカードの「クテポ」。この「クテポ」は、リニモに乗り、イオンモール長久手前の長久手古戦場駅で降車し専用端末にタッチすると、クテポカードにポイントを貯められ、お買い物券と交換ができるというものです。
プレゼンテーションの内容には、「クテポ」以上に有効な新戦略として、自転車で来店した方を対象にくじを引いてもらえる「ワクワクサイポくじ」の提案や、駐車場の回転率を上げるため、既存のサービスの一つである映画館利用者の駐車場無料時間を削減すべきだという斬新な提案も見られました。
盛り上がりを見せたプレゼンテーションの後で
各チームの力の入ったプレゼンテーションの後には、出席した関係者から評価や意見を伺うことができました。
「集計した数値は大切に扱い、正しく算出したほうが良いと思う」「自家用車の来店者が多いことは理解できたが、なぜ自家用車で来店するのかまでを絞り込めるとより説得性が出せるのでは」など厳しい意見もある中、「家族連れへアプローチする戦略など、社会人の目線では気づけない提案が多く、良かった」「消費者の購買意欲を刺激できるような対策が練られている」「提案につながるまでの流れが分かりやすいプレゼンテーションだった」「駐車場の利用時間やクテポの有効性など、問題点の発掘が上手だと思った」など、高い評価をいただくことができました。
NUCBフロンティア力育成講座で学ぶ
この「NUCBフロンティア力育成講座」とは、名古屋商科大学の建学理念「Frontier Spirit 開拓者精神」を体現する科目です。通年の科目であり、企業家精神を発揚するような産業振興や地域活性化に携わります。今回の授業では、そのための準備段階として、市場にはどのようなニーズがあるかを確認するための調査活動を実施しました。
この講座で学んだ学生は、将来どのような業種の企業に就職をしても、学んだ内容が必ず生かされるものとなるだけでなく、自らの考えで企業を起こす能力も備えることができるようになります。