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《授業レポート》竹内伸一先生の「ディスカッションリーダーシップ」

#アクティブラーニング #日進キャンパス #授業レポート

「ディスカッションへの参加」から「ディスカッションリーダー」へ


本科目は「とにかく」ディスカッションを繰り返すことにより、ディスカッションの参加者からディスカッションの進行役へ、さらにはディスカッション授業を主導する役になる為の能力を養うことが目的とされています。学生はアクティブラーニング形式のディスカッションに積極的に参加することが求められます。学期の前半5回は竹内先生がディスカッションの進行役を務めますが、残りの回はすべて学生自身が進行役となり、ディスカッションを主導(リード)していきます。

「リレーの選手を誰にするか?」


今回紹介するのはこの科目の12回目の授業です。ここでは大学生がディスカッション授業を行う練習をするために、名商大のアクティブラーニング教室を小学校の教室に見立て、そこで道徳の授業を行うという設定で授業が行われました。進行役は「大学生」のままですが、その他の学生は「小学生」になったつもりでディスカッションに参加します。
今回のディスカッションのテーマは「リレーの選手を誰にするか」。舞台はとある小学校の6年2組。足が速い子クラスのヒーロー、一生懸命練習をしている努力家、陸上の記録を持つ転校生。様々な人物が登場します。運動会のリレー選手を5人決めなければなりませんが、クラスの児童たちは選手の選び方に様々な考え方を持っており、意見がまとまりません・・・。

まず少人数のグループに分かれ意見を出し合います。ここでは小学校時代どうやってリレー選手を決めていたかや、運動会の思い出などについても話題が及び、和気藹々とした雰囲気で進行しました。
いよいよ全体ディスカッションです。今回は5名の学生がディスカッションの進行役を務めました。進行役が「誰に走って欲しいか。」や「走ってもらう人の決め方はどうあるべきか。」などの質問を提示し、全体でディスカッションを進めます。議論が停滞した時などには竹内先生のサポートがありますが、基本的にはすべて進行役がディスカッションをリードしました。その他の学生も積極的にディスカッションに参加し、テーマについて考えました。

このテーマから小学生に何を学ばせるべきか?


授業の最後で参加者は「小学生」から「大学生」に戻り、今回のディスカッションのテーマを通して小学生に何を学ばせるべきかということを考えました。学生からは「相手の気持ちになって考えること」、「一つの物事を多面的に捉える能力」、「協調性」などを学ばせるべきという意見がありました。
最後には竹内先生から、「どちらかが正解とは言えない問題について考えなければならないことが小学生にもいくらでもある。様々な決定において誰かが辛い思いをしているということに小学生にも敏感になって欲しい。『ひとまず決めた』ということで満足しないで、決めたあとも考え続けることが大切。」というお話がありました。