貴重本コレクション
貴重本コレクション

名古屋商科大学・中央情報センターの貴重本室のコレクションは約7,000タイトルの外国語で出版された資料から成り立っています。それらの資料は5~6のグループに分けて所蔵されています。資料の多くは経済学関係の分野のものですが現代芸術作品に加えて、他分野の顕著な書物も含まれています。
Harrod, Sir(Henry)Roy(Forbes)<1900-1978>

英国の経済学者サー・ロイ・ハロッド教授(1900-1978)が個人で収集されていた資料が、教授の死後ほどなく「特別コレクション」として本学・貴重本室の資料に加わりました。この「ハロッド・コレクション」は約1,000冊の図書に加えて、15,000点の雑誌、署名入りの抜刷り、手書きの原稿教授の手紙類から成り立っています。
Harrod, Sir(Henry)Roy(Forbes)<1900-1978>
イギリス:経済学者
オックスフォード大学卒業、後に同大学教授。ケインズの高弟の一人で、ケインズ理論の解説及び普及でも有名であるが、ケインズ理論の動学的発展、国際経済学、不完全競争の理論等の分野で独自の貢献をした。ドーマーと同時期に別々に展開し、のちに「ハロッド=ドーマー・モデル」と呼ばれる理論、強力な金価格引き上げ論をもってする国際通貨問題への発言等が注目され、イギリスのEC加盟に対する強力な反対者としても知られた。その立場は、イギリス保守党の政策を代弁するものが多かった。
代表作: 『国際経済学』International Economics,1933
『動態経済学序説』Towards a Dynamic economics,1949
『ケインズ伝』The life of John Maynard Keynes,1951
ソマリー・コレクション

「ソマリー・コレクション」は1986年に本学の資料に加わりました。これらは大変貴重な資料で、スイスの銀行家で書籍収集家でもあったフェリックス・ソマリー氏(1881-1956)により収集されたコレクションです。商業・貿易・会計・政治学に渡る約1,500のタイトルから成り立っています。
19世紀英文学コレクション
名古屋商科大学と同じキャンパスを共用する光陵女子短期大学が1983年に創設された折に、開学記念として19世紀の英文学の大切なコレクションが貴重本室に加わりました。
名古屋商科大学の教員であった土岐正蔵教授(1893-1963)酒井正三郎教授(1901-1981)の所蔵されていた資料も貴重本室に備えています。
その他に興味深い資料として、約1,200点のパンフレット等が貴重本室に収集されています。それらは、政治・経済に関係するトピックス、英国国会派と王党派との戦いについての作品、フランス及びロシア革命に関して資料、1871年のパリ・コミューンについての作品や政治風刺文など興味をそそる資料を含んでいます。