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アクティブラーニングは学生が主役〜その11〜

国際学部の竹澤伸一教授による「アクティブラーニング」コラム第11回。竹澤先生は「主人公」である学生と共に学び合い、自己表現を引き出し、生きる力を身につける指導をしながら、授業のレパートリーに多様性を創造しています。

   


アクティブラーニングは学生が主役

前回、「卒論は就活のためもある」という意味のことを書きました。卒論は「大学生と社会とをつなぐ橋渡し」の役割があるとも考えています。かつて尾崎豊は「支配からの卒業」と唱いました。私は「新たな支配への挑戦」と卒業を受け止めています。「挑戦」するには「武器」が要ります。それが「アクティブラーニングの結晶」としての「卒論」。
ある研究者が「アクティブラーニングは『学習の社会化』である」と言いました。賛成します。名商大は「象牙の塔」ではないので、「学習成果」を「社会に還元」する必要があります。学習で得たものを、それこそ「就活先」で存分に発揮してこそ意味があるのです。だからグループで侃々諤々、切磋琢磨して、「答えのないところに当面の答えを見つける」のです。


在学中に「アクティブラーニングの成果」が如実に発揮される場があります。それが企業等が募集している「インターンシップ」。名商大の学生には学内に、他大学では考えられない程の「インターンシップの機会」が設けられています。その「機会」は広くアジアにも向けられています。通称「国際交流」と「キャリサポ(就職支援)」のスタッフがタッグを組んで、「学生を主役に」すべく支援しているのです。いくら「授業」を「アクティブ化」しても、その成果を「社会化」しなければ効果は半減、です。

「インターンシップ」にもES(エントリーシート)による選別があるのです。学外の就活支援サイト(・・ナビ、とか。)経由で申し込んでも、ESで撥ねられることもあります。ところが「アクティブラーニング」によって「揉まれに揉まれた」ESだと、100%に近く通るのです。短い文面の中にも「学修の深まり」が見えるからでしょう。また「インターンシップの現場」に行っても、「アクティブで育った学生」は「活躍の度合い」が違います。ふだん「授業」で「ゼミ」で当たり前に「恊働作業」をやっているので、企業等の現場で課される課題など「へっちゃら」なのです。就活の流れは混迷を深めていると思います。学生が「主役」のはずなのに、粗末に扱われている現状も垣間見えます。だからこそ、学生を「タフ」にし、「学習(学修)を社会化」する「アクティブラーニング」は必須なのです。