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アクティブラーニングは学生が主役〜その15〜

国際学部の竹澤伸一教授による「アクティブラーニング」コラム第15回。竹澤先生は学習の楽しさを共有する授業に取り組みながら、貴重な学びの時間に真剣に向き合い、学生の自己実現に向けて身につけるべく能力を養っています。



「卒論、就活、人生の選択の『自由』。この『自由』を手に入れるための『膨大な回り道』」。前回の最後に、こんなことを書きました。読者の皆さまは読書はお好きですか?1日に、1週間に、1ヶ月に、1年間に、何冊くらい本を読まれますか?ちなみに私は順番に、2、15、60、700になります。読書は3種類。「楽しむため」「参考にするため」「引用するため」。この配分は時期によって変わります。この「修行」を始めて約20年。恩師から厳命されて何とか続けております。そうです。回り道とは「修行」のこと。前にここに書いた「恥ずかしいことも書ける日記」。これは「読書日誌」も兼ねています。だから「読んで書く」ことが「修行」。そして、「書いたものを誰かに読んでもらい、叩いてもらう」ことが次に来ます。「誰に読んでもらうか」がとっても大事。叩かれても叩かれても食い下がり、ついには認められたら「修行」は半ば終了です。ここまで来れば、ある程度の「自由」は認められます。

「自分の庭にできる書店」、皆さまにありますか?週に3回は書店に行きたいです。もちろん図書館でも良いです。名商大の図書館(中央情報センター)は飛び抜けて良いですよ。いずれ改めて書きます。書店も図書館も、「行ってみて」初めてわかることがあります。大げさではなく、「自由へのパスポート」を手に入れるために本に出会いに行くのです。結論。「自由」を享受したければ、「読んでみる」「書いてみる」「行ってみる」修行を継続すること。「回り道」でもやり続けること。ネットのコピペで済ます輩は、いつまでも「不自由」のまま。「守破離」という剣道の教えがあります。最初は師の教えを「守る」。次に師の教えを突き「破る」。最後に師の教えから「離れる=自由になる」という意味です。「回り道」は即ち「守」の段階。本当の「師」なら相当の、相応の「修行」をさせます。「読んで」「書いて」「行って」は本当に面倒くさい。でもネット検索では得られない果実があります。「アクティブラーニング」の「授業中」に学生を「主役」にしたいからこそ、私は彼らに「修行」を命じます。名商大は全学挙げて「私塾教育」を展開中。イメージは「松下村塾」。「器を拡げるための私塾教育」については次回に。

ここで大事な付記。ただいま名古屋で「ピカソ展」開催中。「行ってみた」ら目から鱗。ピカソを知りたければマラガに行かないと、を実感。私を「ピカソ展」にいざなってくださったのは「年下の師」。人生至るところに「師」あり。当たり前だけど、私も「修行」中です。