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Case Method

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変化対応力が鍵

名古屋キャンパス都心型コースでは、アクティブラーニングによるケーススタディが実施されて4か月が経過しました。第1期入学生は毎日元気に学んでおります。ケーススタディは、毎回のケース教材を予習として読みこなし、課題としてのアサインメントに答える形で、発言が切れ目なく続きます。予習レポートや講義中の発言が評価対象となるサイクルが、すっかり定着してきました。ケース教材を通じて、ビジネスの実際の現場で起こっていることが教室でリアルに再現されています。学生たちはケースの中で葛藤している主人公になりきり、自分だったらどう意思決定するか煩悶します。この煩悶した経験の積み重ねが、将来の自分をつくるのです。


ただ、実際のビジネスの現場はケース通り行かないこともしばしばです。ケースに書かれていることが直球だとすると、講義の中で学生をリードする教員は、あえて変化球の課題をぶつけることがあります。「予習していないから変化球には対応できません」は、ビジネスの現場では通用しません。変化球、即ち、ビジネスの局面で変化が訪れたら、柔軟に考える「変化対応力」が必要になってきます。「現場発想力」と言い直しても良いかも知れません。この、変化の場面で考える力については、都心型コースの学生たちの今後の課題だと思っています。けれども学生たちは意気盛んです。
欧米のビジネスシーンを彩った伝説の経営者たちが残した言葉に、次の一文があります。「This is intuition.(大事なのは勘さ。)」経営上の重大な意思決定に際して、散々学んできた経営者たちが最後に頼るのは、経験を積んだ上での「勘」。たぶんこの「勘」は、「変化対応力」「現場発想力」と同義だと思います。「学びて時に考える、楽しからずや。」都心型コースの学生は日々進化し、「変化対応力」を身につけていくと期待しています。