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社会で役立つ力とは

「学ぶ」とはどのような行為なのでしょうか?それは、教員の知識タンクから生徒の知識タンクに注ぐというイメージでしょうか?しかし「学ぶ」という行為を深く調べるとそうではないことが分かります。学ぶということは、講義の中で得た知識や経験を、自分がすでに持っている知識と関連付けて、その都度自分自身が新しい全体像を作りあげることにあります。そうやって得られた知識は、テストが終われば忘れてしまうような知識とは異なり、一生忘れず活用できる知識となるのです。

水の沸点は1気圧=100℃?

「水の沸点は1気圧のもとでは100℃」という命題を丸暗記しても、それだけでは何にも使えません。テストが終われば忘れてしまうかもしれません。しかし「富士山の山頂でお米を炊くときには何が起こるか?どうすればいいか?」をグループディスカッションしたり実験したりして、「気圧が低いと沸点が下がるので、蓋に圧力をかけて沸点を上昇させるようにする」などの答えを導き出した場合は、それはいつまでも忘れないばかりか、実際の登山はもちろんその他のシーンでも活用できるのではないでしょうか。社会で役立つ能力を身につける為には、学生が能動的に関わることができる講義が必要となるのです。