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アクティブラーニングで学ぶ事業の多角化

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

「MBAキャリアデザイン」は本学大学院修了生(MBAホルダー)から、働くことや人生、キャリアについて改めて考えることを目的に開講されている、名古屋キャンパス都心型コース独自のプログラムです。今回は株式会社デンソーで生産技術者として従事されていた原嶋 茂さんをお招きし、デンソーでの事業多角化をケースに「過去」「現在」「これから」に分けて、企業の成長や発展についてアクティブラーニングで分析・考察しました。


ビジネスの正解


自動車部品メーカーとして世界中の主要自動車メーカーに部品を提供している株式会社デンソー。しかし、過去に「浄水器」や「携帯電話」を作っていたことを知っている人はどれくらいいるでしょうか。今日のデンソーは自動車部品メーカーとしてはリーディングカンパニーという地位を築いています。そこで、これからは自動車部品だけに頼って会社を発展させていくべきか、非自動車部品にも業種を拡大した方が良いのかという議題を中心にグループディスカッションし、ディスカッションでまとめた内容を代表者が発表しました。
「デンソーはトヨタ自動車の傘下だという強みを生かした方が良い」「今後の自動車産業は衰退していく可能性を考えると、他業種も保険として進出しておいた方が安全では?」「だけどこれまでのデンソーの歴史の中で自動車部品以外でヒットしているものって・・・」
原嶋さんは鋭い指摘をする学生が多くいることに感心していらっしゃいました。今回は意見が真っ二つに割れることもあり、学生たちはビジネスシーンで答えを出すことの難しさを肌で感じたようです。学生たちはもちろん、デンソーの社員ではありません。しかし、アクティブラーニングでケースの主人公になることで、自社(=デンソー)をよりよくしていくために最善なことはなんだろうかと、経営方針に関わる内容をケースや自主学習で得たヒントを元に考えることができました。

最後は現在「鳴海 風」というペンネームで小説家としてご活躍されている原嶋さんから、ご自身の過去の経験もお話しいただきました。技術者と小説家という珍しい経歴から学生からは「どのように小説の書き方を勉強されていたのか」や「会社員をやりながらいつ小説を書かれていたのか」など、人生の先輩としてのアドバイスも多くいただきました。