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ディスカッションによる「上書き保存」

上書き保存

今、あなたはパソコンを使って事務作業をしています。企画の作成途中で、上司から声がかかりました。作業を中断するために「上書き保存」をします。用件が終わりパソコンを開いて作業を再開したら、思わぬアイデアが湧いてきて、企画を立て直すことにしました。日常的によくある出来事です。他にも文章を作成していて、どうしても睡魔に勝てなくなって上書き保存の後に中断したとします。翌日再開したら、新たなアイディアがどんどん湧いてくる。こんな体験は誰しも一度はあるのではないでしょうか。上書き保存というのは、自分を一度追い込んだ後に来る素敵なご褒美とも言えます。


実はアクティブラーニングのケーススタディでも、これと似たようなことが日々起こっています。パソコンの事務作業は一人で行う作業ですが、ケーススタディは「協同作業」です。ディスカッションを通じて、自分の考えが、揉まれ、叩かれ、根拠を求められて・・と、次から次へと上書きされていきます。一人で作業していると、時には行き詰まり辛くなることが多いですが、協同作業はある種、 快感です。また、自分のアイデアが肯定されても否定されても、それを新たな発想だと快く感じる柔軟さがないと、ケーススタディから何か得ることはできません。「上書き」は柔軟さの証明となるのです。