アクティブラーニングで学ぶ心の行動や意識の尺度
- 教員 & 研究
- 授業レポート
椿田 貴史先生による心理学の授業では、ビジネスや教育、医療の現場において最も“使える”心理学を、アクティブラーニングで学びます。 この授業では、自分の悩みや改善したい習慣などに注目し、「自己介入調査」...
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Case Method
関根豪政先生による地球環境論では、京都メカニズム(排出量取引)についてアクティブラーニングで学びました。学生たちはグループごとに各企業になりきり、他の企業と交渉しながらバーチャルな市場での排出量取引をシミュレーションします。
温室効果ガスを効果的に削減する方法は自助努力に加え、排出量取引という制度があります。各企業には①現状排出量 ②削減目標(何%削減させるか)③削減に要するコスト④初期資金 の4つの条件がそれぞれ与えられ、この条件のもと排出量を取引していきます。削減目標を達成した時点で交渉を完了しても良いですが、さらに削減させることも可能です。各企業には資金があるので、資金を増やすことも考慮しなければなりません。学生は他企業の動きを見ながら売却、購入のタイミングを見極めます。
「うちの企業から排出量1000t買わない?」「あの企業なら余裕があるから買ってくれそう」
交渉終盤になると交渉はより活発に行われていきました。
これまで環境問題について知識が少なかった学生たちも、ビジネスと融合させて考えることで意識する機会が増えつつあります。今回の排出量取引は複数企業と排出枠の売買交渉を行うので、実際のビジネスの現場での売買交渉のセンスを養うこともできます。環境問題とビジネスを一緒に考えることの重要さも同時に、アクティブラーニングで体感することができました。