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《オンライン授業》ケースを用いて財務会計の知識を身につける

佐野哲哉先生の授業では財務会計のケースを素材として、会計の基礎概念についてディスカッション形式で学ぶことを目的としています。学生たちはディスカッションを通じて、財務会計の概念をただ知識として知るということにとどまらず、使いこなすことができるような力を身につけます。

ケースを利用し、財務会計を学ぶ


第3週目はハーバードビジネススクールでも使用された「カンザスシティ・ゼファーズ・ベースボールクラブ 2006年」というケースを用い、費用収益対応の原則・減価償却について学びます。学生は事前にケースを読み、与えられた課題について自身で考えをまとめ、授業に参加します。今回は「減価償却」についてベースボールクラブ選手の報酬を減価償却費とするべきか、しないかの2択で学生の意見を聞いていきました。学生からは「節税のために減価償却対象とするべき」「手元にお金が残った方が良いのでしない方が良い」などの意見が出ました。


減価償却とは…
年々価値が減少する資産(例:車、コピー機 等)を購入した際に、購入費用を一定期間で分配処理すること。事務用品などの消耗品は年度末に一括で費用を計上するが、減価償却資産については数年に分けて費用を計上する。

ディスカッションという場を活かして知識を身につける

議論の途中、1人の学生が先生へ質問をしていました。その質問に対して、佐野先生は他の学生に回答をさせていました。このように先生自ら答えをレクチャーするのではなく、すでに理解をしている学生を活かすことで、質問をした学生だけでなく、質問に対する回答をした学生の知識の定着・アウトプット能力の向上に繋げている様子が伺えました。