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アクティブラーニングで学ぶ総合政策入門《北村 貴先生》

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アクティブラーニングを通じて学ぶ「総合政策」


この講義ではアクティブラーニングを通じて「総合政策」に関する基礎知識を習得します。「政策」とは、様々な問題に対する解決手段の体系を指します。その政策が問題を解決していく過程である「政策過程」について、具体的な事例に基づいて授業を展開していきます。毎回、ケース教材を用いた討論授業を行いますので、学生は事前に予習レポートを準備して臨みます。


「現場」の「裁量」で判断する


今回のテーマは、「政策実施」です。どのような素晴らしい政策を設計していたとしても、それを実施しなければ現実に問題を解決することはできません。政策過程において、実際に政策を実施する段階のことを「政策実施」と言います。政策実施について考える際に重要なキーワードは「現場」と「裁量」。キーワードについて、教員は学生に質問します。「公務員の中でも、現場で直接市民に接する公務員って、具体的にどのようなものがある?」「警察官」「消防士」「公立学校の先生」・・・学生たちから様々な職種が挙がります。こうした現場の公務員たちは、一定の裁量の下で、個々の事例について判断する必要があります。こうした基礎知識を教室全体で確認したあと、いよいよケース討論に入ります。今回の素材は「生活保護政策」です。ケースワーカーという現場で働く公務員の立場から、自分だったらある若者を生活保護対象者として認定するかどうかを題材に討論を展開しました。認定する、しない、それぞれの意見を積極的に出し合います。最低限の生活の保障をするべき、就職するまで保障するべき、親族に助けてもらうべき、若いなら働くべき等、自分とは違う意見を聞いていく中で、自分の考えていたことに疑問を持ったり、確信に変わったり・・それがアクティブラーニングの面白さです。教員と学生が協力して作っていく参加型の授業は大変活気があって引き込まれます。アクティブラーニングによって、政策の実施、状況に応じて判断することについて自然に理解を深めることができました。