学部学科

Academic Programs

経済学部

BSc in Economics

  1. TOP
  2. 学部学科
  3. 経済学部
  4. お知らせ
  5. 契約書にサインがなくてもお金を返してもらえるのか?《法学概論》

契約書にサインがなくてもお金を返してもらえるのか?《法学概論》

経済学部の白石幸輔准教授の「法学概論」の授業では、身の回りで起こる様々な事例をもとに、法律や法学について学んでいきます。電車に乗るときは「鉄道営業法」、エスカレーターを使うときは「エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」など様々な法律や条例があります。第3週の授業では、貸した100万円をどうしたら返してもらえるか議論を展開しました。


どうすれば100万円貸した事実を裁判官に認めてもらえるのか


今回使用したケースはお金の貸し借りについてです。AさんはBさんに100万円を現金で貸したが、返してもらえないので裁判所に訴えることにしました。しかし、契約書にはBさんのサインがありません。AさんがBさんにお金を貸したことを証明するには何が必要でしょうか。また、Bさんの立場でAさんの主張を覆すにはどのように反論すればよいでしょうか。今回の事例の前提知識でお金のやりとりに関する「金銭消費貸借契約」や裁判に関する「民事訴訟法」について学んだ後、議論で出た意見を直接証拠(契約書など)と間接証拠(銀行口座の入出金明細など)に分けてどうすれば事実を認めてもらえるか話し合いました。


身近なものを通して「法律」を学ぶ

学生の討論では、録音やLINEなどの証拠は覆すことが難しいという意見がある一方で、現代の技術を用いれば簡単に捏造できるという意見もあり、様々な視点から証拠について考察を行いました。技術の進歩によって証拠となりうるものも変化しているという新たな発見がありました。学生からは、「一見難しいイメージだった法律がこの授業を受講して身近なものに感じられるようになった」との声が聞かれました。日常生活の中で出会う事例と法律との関係について様々なケースを通じて学修することで法についての知識を養っていきます。