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経済学部 総合政策学科

BSc in Economics

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  6. 現代社会の民法

現代社会の民法

講義概要

この科目では、民法全般の基礎的な部分を扱います。「民法」という法律は、1,000条を超える大法典であり、そのすべてを説明することは時間の制約から不可能です。そこで、民法を学ぶうえで当然に知っておくことことに重点をおいて説明していきます。この科目は、主に日本国内で適用されるルールについて説明します。しかし、このルールの基盤となっている考え方は共通しており、日本の民法を理解することはグローバル化の進んだビジネスにおいてもなお必要です。

この科目の授業では、(1)当たり前と考えられているために民法には定められていない事柄、(2)民法に定められた条文のうち、基礎的な条文の法律要件・法律効果、を扱います。時間の制約があるため、学説で条文の解釈が分かれている事柄、類推解釈で解決するような法的問題については、かなり割愛せざるを得ません。この点については、より発展的な内容を扱う法律科目などを履修することで、学修していただきたい。

この科目の基本的な部分を理解することは、他の法律科目の理解を深めることになります。たとえば、商法・会社法の定めは、民法が定める一般ルールを商人間の取引に限定した特別なルールを定めたものです。行政法における(他方が行政庁であった場合の)ルールは、民法における(個人と個人の場合)ルールと比較対照することで理解が深まります。

本講義は、NUCBフロンティア力のうち、「基盤力(学ぶ力)」および「実践的思考力(考える力)」の育成を念頭において進めていきます。民法を理解するための基礎知識は、法律科目全般を理解するための基盤となっています。この科目では、民法が定めるルールを基盤にして、そのルールを具体的な事例にあてはめて考える力を養成します。

本講義の学修目標は、LG-I(論理的思考力)です。法律科目では、論理的思考力は必要不可欠です。法律の条文は、何らかの法律効果を発生させるには、ある法律要件をみたさなければならないという書き方になっています。その法律要件がどのような論理構造になっているかを条文から読み解かなければなりません。この科目の目標は、学生が論理的思考力を働かせて、民法の教科書・問題集を読み解いていく知的基盤を形成することです。

学修目標の分類

  • LG-1 Critical thinking for frontier spirit(批判的思考)
  • LG-2 Diversity awareness(多様性の意識)
  • LG-3 Business ethics and sustainability(企業倫理と持続可能性)
  • LG-4 Analytical decision making skills(分析的意思決定)
  • LG-5 Effective communication skills(効果的なコミュニケーション)
  • LG-6 New-asian business perspective(ニューアジアでのビジネス展開力)