経営管理課程 × 起業
経営管理課程4年 山田さん
静岡県立浜松商業高等学校出身
在学中に起業し、大学卒業後は自社(株式会社アロレ)の経営を行なっていく経営管理課程4年の山田さん。経営管理課程での学びをどのように起業に活かしたか、また学業と仕事の両立、仕事の難しさとやりがいついてお話を伺いました。
起業のきっかけ
元々は高校卒業後、銀行や経理の職に携わりたいと考えていました。しかし、仕事を探す際に年齢や性別の制限があったことをきっかけに、就職するのではなく大学で勉強し起業を目指そうと思うようになりました。そんな時、名古屋商科大学の体験授業を受けて、ケースメソッドで学ぶ授業スタイルに惹かれ入学を決意しました。
経営管理課程では、ケースメソッド学修を通して様々な企業の経営事例を知ることができ、とても勉強になります。特に、授業で習ったフレームワークの「ロジックツリー」は現在の仕事にも活用しています。事象を分析して細かく見ることで、状況が整理でき、要因を正確に把握することができるようになりました。また起業について、「挑戦してみたら」と教授に背中を押していただいたことにも大変感謝しています。
学業と仕事の両立
起業した会社ではアプリやソフトウェアの開発を行なっていますが、実は大学に入学するまで自分のパソコンも持っておらず、プログラミングの知識は全くありませんでした。しかし「自分の作りたいものも、人々が求めているものも作り出すことができる」という点に魅力を感じ、プログラミングの勉強を始めました。
学業との両立については、午前に授業がある日は午後に次回の予習を終わらせるよう集中して取り組み、「大学の勉強をする日」と「起業準備や仕事をする日」と気持ちを切り替えて、計画的に時間を使うことで実現できました。
会社設立当初の実績がない期間は、お客様を獲得することに苦戦しました。個人事業の企業に訪問営業したり、ホームページが古いままの企業に連絡をとって改善提案をしたり、様々な工夫をしました。またお客様が求めているサービスを正確に把握することも難しく、話している内容と潜在的に抱えているニーズがずれていないかを的確に見極めるようにしています。最近では一つひとつの仕事を丁寧に行うことでお客様にも感謝され、別のお客様を紹介していただくことも増え、とても嬉しく感じています。
高校生へのメッセージ
経営管理課程のケースメソッド学修は、グループワークやディスカッション、プレゼンテーションを日常的に行なうことで、実践的な力が身につきます。私も4年間の学修を通して、自分の意見を自信を持って発表できるようになったことはもちろん、人の話もしっかり聞くことができるようになりました。また、授業前に必要な「予習」がとても為になります。知識がない状態でも、自分で調べて仮説を立てて行動するという予習のプロセスは、起業を目指す人だけでなく、一般企業に就職する人にも必ず役立ちます。経営管理課程での学びを活かして、ぜひ自分のやりたいことにチャレンジしてほしいと思います。
取材:2023年2月