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令和元年度 - 卒業祝辞

令和元年度卒業生・修了生の皆様
ご家族の皆様


 名古屋商科大学、学部卒業生ならびに大学院修了生の皆様、ご卒業心よりお慶び申し上げます。日々、研鑽を積まれた学部生の方々、そして平日の業務と週末の学業とを見事に両立された大学院生の方々、皆様方全員の学びへの姿勢に深く敬意を表したいと思います。さらには、皆様の将来の夢を信じて、温かく支えていただいたご家族の方々にも、学園を代表して厚く御礼申し上げます。

 本学園は今年で満85年を迎えます。この長きに亘る歴史において、名商大は創立者が示した強い信念のもと、リーダー教育とはいかにあるべきかを真剣に考え、突き進んでまいりました。卒業生一人一人には、困難をいとわず自らが求める理想や夢に向かって挑戦する創立者の開拓者精神が、心に刻み込まれているものと確信いたしております。

 名商大が追求するマネジメント教育とは社会を豊かにするリーダーを育成するための学問であり、それは理論や知識を振りかざすための道具ではありません。マネジメント教育とは「正解」に関する知識や「正解」を探す能力を高める場ではなく、失敗から学ぶ「姿勢」を身につける場であります。私たちは自らの利益ではなく社会を豊かにするために、そして人々を幸せにするために、この能力を捧げる。これこそが名商大で学んだ者に課せられた尊い使命です。決して忘れないでください。

 名商大の教育研究活動はAACSBおよびAMBAといった名誉ある複数の国際認証の取得を通じて、アジア屈指の高い評価を受けています。また、世界57ヶ国から377名の留学生が集まり、学部および大学院において実践的なマネジメント教育が英語と日本語とで提供される国内でも数少ない国際的な高等教育機関であります。これからも本学は「世界の名商大」への旗印の下で、さらなる飛躍をいたす決意でありますので、今後の母校の姿を温かく見守ってください。

 最後に卒業生となる皆様に、創立者栗本祐一先生の言葉を送り、名商大の卒業生としてのプライドを持って、人生を歩んでいただきたいと思います。創立者の言葉は非常に簡潔でした「開かれた道を行くな、未踏の地を切り拓け」それだけです。どれだけ困難に直面しても、逃げも、屈しも、しない。何度でも立ち上がる、それが名商大の掟。ぜひとも卒業生の皆様がこのことを心に刻み社会で活躍されることを心より祈念いたしております。

令和2年3月20日
学校法人 栗本学園
理事長 栗本 博行

名古屋商科大学は、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に鑑み、令和2年3月20日に予定しておりました令和元年度学位記授与式を中止いたしました。写真は前年度に撮影されたものとなります。